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セックスワーカーと女性の貧困

こんばんは、ノマドカウンセラー牧です。
性風俗が「本質的に不健全」と持続化給付金などの支給対象から性風俗業者を外したというニュース。

個人事業でやっている嬢は対象となるが、税金もしっかり払っている、風営法にも違反していない業者は対象にならない、と。
「性風俗業の国民の理解を得ることは困難だ、と。」

それ以前に。セックスワーカーという仕事を選ばざる負えない「女性の貧困」があること、それを選択せざるを得ないさまざまな「理由」があること。

悲しいことに、もちろんそこで、性暴力にあうケースも稀ではないし、パワーで押し付けてくる人もいる。
色んな人がいるから。私自身も、書くのを憚るような経験をしたので。

性欲自体、自然なことだし、男性は特に発散しないと、もし風俗業がなかったら性犯罪はもっと多くなるんじゃないかなんて
自分が若かりし頃、身内に頼ることもできず、生活に困窮し、セックスワーカーをしていたときは思っていたし、実際そうだと今でも思う。

適正な価格みたいなものは正直わからない。セックスワークを否定するのではなくて、自分を安売りしなさんなとは思う。安ければ、お客さんの質もね、想像つくでしょう?

安易に始めて、本番をしていなくてもHIVにかかってしまうリスクとか、そういうことを知らずに後で後悔してもしきれないというような体験はしてほしくないな、と心から思います。

当時働いていたときを振り返る。そこから金銭感覚も狂って抜け出せなくなる人もいたけれど、風俗嬢だけじゃなく、夜の仕事につく女の子たちは、自分の夢を叶えるために働いている子は多かった。私も、決してお金儲けをしたいわけではなく、自分の保険の効かなかった治療費や、生活費、学校に行くお金を貯めていた。

性風俗業を仕事として認めないという前に、女性の労働環境を整える必要がある。性風俗業を国が仕事として認めることで
もっと、安全に、そして、必要な人にサービスとして届けられる仕組みを作って欲しい。
20代の20人に一人は風俗に関わっているとも言われているとか。(角間惇一郎氏の『風俗嬢の見えない孤立』。)

ただのエロ、ただ遊びたい、楽してお金がもらえるそんなものじゃない。これが、例えば障がいのある方の性サービスはどうなるんだとなると、多分また反応変わる。

「必要悪」だよね、なんて言われる世界でもあるけれど、私は「必要悪」とは思わない、「必要」なものだと思う。
こんな状況だから、まともなお店も苦しいだろうし、むしろ個人だったり、違法でのところで働いて凌ぐ人も増えているのだろう。これを天職として、好きでやれている人はいい。そうでない人のほうがおそらく多いだろうし、社会の歪みが詰まっているような気がして。

ひとり親で頑張るママとかもいるはず。好きでやる人なんていないよ。

でも人に吐き出せないのもこの仕事の苦しいところ。
今日は何かなるほど!というような発見のあるものは提供できず、感情のまま書き綴ってしまいました。
読んでいただいた方ありがとうございます。


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