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【読書メモ】「ラクしてうまくいく生き方」「1%の努力」に共通する大事な考え方

「幸せになりたい」誰もがそう思っているのではないでしょうか。

でも、そこにはちょっとしたコツがあります。

そう主張するのは『ラクしてうまくいく生き方』の著者、ひろゆき(西村博之)さんです。

30代以上の人なら、2ちゃんねるの管理人と言えば分かるかもしれません。

ひろゆきさんには、世の中を達観しているようなイメージがあります。

この人は世界をどのようにとらえているのか。興味があって読んでみました。

まずはこの本のコンセプトの紹介からしていきます。

自分は別にお金持ちになりたいわけでも、成功者になりたいわけでもない。なのにいま、いろいろ心身ともにストレスフルな毎日だし、将来に対する不安も多くて、生きるのがなかなかしんどい。だから、もうちょっとラクして要領よく生きたいなあ

本書は全5章で構成されています。

第1章:自分の行動を変えてみましょう
第2章:お金の使い方を変えてみましょう
第3章:人間関係を変えてみましょう
第4章:働き方を変えてみましょう
第5章:心の持ちようを変えてみましょう

この本には、ひろゆきさん流の哲学やコツが100個収録されているのですが、個人的にもっとも大事だと思ったのは「苦労信仰から抜け出しましょう」という話でした。

「若いうちはやりたくない仕事でも我慢して苦労したほうがいい」「我が子はお腹を痛めて出産するべき」など、世の中には謎のルールが存在します。日本人には苦労した分だけ「どこかで報われるだろう」という淡い期待があるように思えます。でも、それにはなんの根拠もないんですよね。

これを私なりに解釈すると、これは苦労や努力がまったく必要ないという話ではなく、まずは現実を正しく、事実として理解しましょう。ということなのだと思いました。

自分がどうにかできる部分とそうでない部分を切り分けて、自分でコントロールできない部分は潔くあきらめましょう、と。

頑張ることが好きな人、世の中のたいていのことは努力でなんとかなると思っている人にとって、こうした姿勢は妥協に映るのかもしれません。

大目に見て、自分が努力するのが好きなのはよいとします。でも、自分がした苦労を他の人もするべき、として押し付けるのはまったく別の話です。

完璧さを求めたり「頑張っている」という感覚を持ったりすることそのものが、自分も他人も苦しめると著者は言います。

近年、SDGsとか持続可能性、サステナビリティーという言葉が流行っています。これは環境など大きな枠組みの話だと考える人は多いかもしれません。

けれど、持続可能性というのは個人の生活にもあてはまる話だと私は思っています。

「幸せ」は客観的な指標で計ることのできないものですが、それは長く続けられるか?という観点で見てみることが、幸せへの一歩になるのではないでしょうか。

続かないものは、幸せにはほど遠い。そう思います。

『ラクしてうまくいく生き方』の話に戻すと、苦労は続けれられないし、自分も周囲の人も、誰も幸せにしません。

幸せになりたいと願う人こそ、「頑張ればどうにかなる」という考え方はやめた方がいい。その上で、頑張らなくてはならない状況や環境をどうにかした方がいい。

この本のメッセージはそういうことだと感じました。

1つのコツが見開き1ページで構成されているこの本は、サクッと読めます。早い人なら、1時間もあれば読み終わるでしょう。

ただ、ハウツーに寄っていて少しあっさりしすぎているとも思いました。ひろゆきさんの考え方の根本部分を知りたい人には『1%の努力』がおすすめです。


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