
夢とか目標とか前向きな言葉に疲れてしまった。
夢とか希望とか
なんとなく持ってた方がいいし向上心の現れっぽくて受けがいいよね
わたしには夢がありました。
というか、目標?
小説を書くこと。
これ以上に楽しくてワクワクして時間を忘れてのめり込む趣味はなかった。
こんなに楽しいならいつか仕事にできたらいいな、なんて。
可愛いでしょ、世間知らずで。
Webで公開したらいつの間にかランキングトップに入れるようになって、好きだって、楽しみだって声をかけてくれる人もたくさんできた。
賞に出したら時々入選するようにもなっていた。
楽しくて仕方なくて、こんな幸せなことがあるのかって思ってた。
でも、それと同時に辛さも増えてきた。
周りでは書籍化やデビューの話が飛び交って、小説を書くことを仕事にできる人たちが次々に現れては活躍していく。
だけどわたしはいつまでも仕事に結びついていかない。
小説を書いて誰かに読んで楽しんでもらえるのが嬉しかったはずなのに、いつの間にか虚しさの方が大きくなっていく。
もし夢じゃなかったら
余計な欲を持たず、現実を見て、趣味で楽しんでます♡と思えたら。
デビューしたいとか書籍化したいとか身の程知らずじゃなければ。
商業作家ですと言える人たちと繋がらなければ。
何も知らずただ楽しめれば。
そしたらただ物語を綴って楽しめるだけで済んだのかな。
あんなに楽しかったことが楽しめない。
夢とか目標とかにしなかったらよかった。
ネットでは相変わらず小説を書いている人たちの呟きが流れていく。
ああ、そうかい。よかったね。
でもわたしはそうやってがんばることに疲れたよ。
そんな卑屈なことを思ってしまう自分にもがっかりした。
あなたの夢をあきらめないで~っていい場面で流れるけど他人に言われることでもない
地元の文学賞で入選したことがある。
もちろん家族にも両親にも友達にも知られている。
嬉しかったしね。
何もしてない人じゃなくて、ちゃんとやることはやってるんだからねってアピールで。
でもそれって自分を追い詰めるときがある。
会うたび「今は何を書いてるの?」とか「また出すんでしょう?」とか、当然のように次を期待される。
応援ありがと!またがんばるね!と言えたらよかったのに。
だけど夢とかがんばるとか疲れたな…どうで叶わないしさ…と落ちている時のわたしにはちと辛い時もある。
「今かけてないんだよね」って言うときの悲しみ。
いい小説を書きたいよ。
もっともっと、心とか頭とかあちこちにくっついてるいろんなものを表現して、良かったって言ってもらえるものを書きたいよ。
きっとデビューしていったプロたちはそこを乗り切って書いているから、プロになれたんだろうな。
わたしみたいなちっぽけな事で落ちたりしないんだ。
そこが大きな差なのかもなあ~と、今これを書きながら気がついた。
え、もしかしてめげずに「書きたいから書くんじゃ!」ってやっていけばいいだけの話?
ポジティブな言葉で飾らないでコツコツと
結局夢とか目標とかきれいごとにしてしまうからしんどくなるのかもしれない。
好きだから。
楽しいから。
やりたいから。
シンプルにそれだけでいいのかも。
ああ、また楽しくて仕方ないから書いちゃうって時に戻りたいな。
おまけ
やっぱり書くと心のどろどろも出てくるし、書きながら一人で「それ!そこだよ!」って突っ込めるからいいかもしれない。
この場所で垂れ流していいのかわかんないけど、気づきがあるのはありがたい。
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