困ったらエスに聞く
ということをフロイトは言ったそうです。
三大暴君というのは「外的現実」「超自我」「エス」と呼ばれる者たちです。
仕事をしていて困った気持ちになったとき、この言葉がよくわかります。
「外的現実」は「心の外」からこんなことを言ってきます。
「もっとちゃんとした仕事をしろ!」「タスクシュートとか聞き飽きた話ばっかりしてるんじゃねー」「話が小難しくてわかりにくい」「初心者向けのことばっかり本に書いて儲けようとするな」
「超自我」は「心の中」からこんなことを伝えてきます。
「世間に迷惑をかけないことを書こう」
「人に後ろ指を指されないように喋ろう」
「恥ずかしい恰好で動画に映ったりしないようにしよう」
「いつも目新しくて好奇心を満たすような話をしなさい」
「誰にでもわかりやすくて退屈させないようにしなさい」
「女性が好きだとか感づかれないようにしなさい」
「人を攻撃したいと思っても隠しておきなさい」
「エス」は「心の奥」からこんなことを叫んでます。
「仕事なんかしたくないよぅ!」
「自我」というのは要するに「私」ですが、「私」はこの三方の間を駆けずり回ってヘトヘトです。
そんなときにどうすればいいでしょう?
私は「エス」の声を聞くようにします。エスは結局、生まれたときからずっと一緒にいる、いちばん「本当の私」に近い存在だからです。
というより、生まれたばかりのときの私は「エス」だったのです。