自己成長と他者競争
今回は子どもの成長に関するお話しを、テストの点数や教科成績に焦点をあてて話していきたいと思います☺️
テストや成績の数字を気にするのは他者競争の意識があるから
小学生や中学生になると、評価の一環としてテストがありますね。例えば中学校のテストでは点数によって成績が1〜5に区分けされます(5段階の場合)。※成績の付け方は他にも色々な要素が加わりますが、ここでは割愛します
このテストの点数、教科成績は子ども本人の行動を数値化したもののため、自己成長を見ることができるツールとして使用されています。
しかし、このツールは子どもに非常に強い他者競争意識を引き起こします。
あの子より点数が高い、低い
順位が○○位だった
常に他人と比較されるという意識が、ここで植え付けられるのです。子ども本人が自発的に競争意識を持つことは問題ありません。ただ、意図せず「比較される」という環境に置かれるため、子どもにとってマイナスに働いてしまうことがしばしば見受けられます。
また、この他者競争意識は子どもだけでなく、大人にも強く表れる傾向があります。
【大人が他者競争意識を持つ要因】
・自分の周囲の子どもたちの情報を集めて比較
・漠然とした高低の基準と比較
・過去の自分の成績と比較
他者競争で評価ではなく自己成長を認めてあげる
他者競争が大事な場面があることも確かですが、子どもの成長は自己成長にフォーカスしてあげるようにしてください。
例)20点だったテストが35点に上がった テスト平均点は45点
このようなケースで、他者競争意識が強いと
「前回より上がったけど、平均に全然届いてないね、もっと頑張らないとだよ」
というような言葉をかけてしまいます。
すると子どもの解釈は
『今回もダメだった』
となり、自信を失い、取り組む意欲が減退し、教科そのものに嫌悪感を抱くようになってしまいます。
子どもの成長ペースは個々人で差があります。大人の期待通りにいくことはありません。それでも子どもは確実に成長しています。昨日より今日、今日より明日と必ず成長しているのです。始めたばかりの頃、1ヶ月前、半年前…時期は何でも良いので振り返ってみてください。
子どもの自己成長を認め、その成長に対して言葉を選んで話してあげるようにしましょう。
他者競争意識を植え付けることは不要?
他者競争意識を植え付けることは不要です。他人と自分を比べる必要なんてありません。曖昧な基準と比較する必要もありません。
自己成長の速度が遅いと感じるのであれば、他者競争の意識を植え付けようとするのではなく、自己成長の速度を上げてやればいいのです。
子ども、というより人は認めてもらえれば行動意欲が増します。行動意欲の増加に伴い自己成長の速度が上昇し、自然と目標としているものに近づいていくのです。
他者競争は大人が子どものために把握しておく
子どもの自己成長のみに焦点をあてていると、期日やボーダーがあるものに対して間に合わないかもしれないという不安が出てくると思います。
そういった不安を解消するために、成績や偏差値、入試の合否等の他者競争において、「いつまでにどれくらい」というのを大人が把握しておきましょう。
期日に間に合うように子どもの自己成長速度が上がっていくようにしてあげれば、目標をクリアすることは可能です。
自己成長を実感した子どもの成長速度は凄まじい
能動的であること、受動的であることの差は語らずとも明確ですね。
私も長年子どもたちを見てきていますが、自己成長を実感した子どもの成長速度の速さに毎回驚かされます。
行動の変化が数字のみならず、本人の環境や意識そのものを変化させてしまうのです。「行動の変化→環境の変化→意識の変化→行動の変化」このループでより挑戦的になり、工夫を凝らすようになっていきます。受動的な取り組みではこうはなかなかいきません。それどころか、受動的な要素が多すぎる場合は自己成長を遅くしてしまう、最悪止めてしまいます。
まとめ
子どもにステップアップしてほしいと思うとき、大人はどうしても他者との比較をしてしまう傾向があります。他者競争を植え付けることのデメリットは先に述べた通りです。
他者競争の環境に放り出す前に、一旦冷静になって考えてみてほしいのです。
点数や成績はいくつから「良い」点数や成績なのでしょうか。
5教科500点満点のテストで400点でしょうか。380点でしょうか。350点でしょうか。
おそらく人それぞれでその基準は異なるでしょう。
つまりそれは
「基準なんてない」
ということです。
基準はない。ですので思い切り子どもの自己成長と向き合って、自己成長を促してあげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇♂️
お子様がいらっしゃる方、お子様をお預かりしている方、これからお子様を授かる方が子どもの自己成長と向き合い、お互いが良い時間を過ごせますように😌