【不登園記録#12】3歳6ヶ月、保育園お休み1ヶ月目。小児科の先生の言葉
これからの社会、どんな属性の人も多数派ではなくなっていく。
今までの「普通」が、誰にとっても理想として置かれて
どこかで、自分とのズレに苦しくなる場面がある。
でも自分の感覚を肯定できて、その上でどう社会と関わる事が幸せなのか考えられたらいい。
過去の沢山の人の歩みが、今は私の支えになっている。
◇ 救われたかかりつけ医の言葉
朝の支度を終えた後、ベットの部屋で遊んでいた。
「昨日、英語(親子英会話)楽しかったから今日も行こうか!」と目を輝かせて言う。(レッスン中はスンとした顔のまま、全く参加しない彼が言うから面白くて笑ってしまう。)
「今日は英語がなくて、喘息の病院に行くんだけどいい?」と聞くと
「そしたら、踏切を見て遊んでから行こうか!」と提案がある。
母は、今日スムーズに家から出られることがとても嬉しい。
病院に着くと、最近我が子が保育園に行けていないことを先生に相談した。
「この期間は、できることを伸ばして苦手なことを支援して、バランスが取れるようにしたいと思っています。」と私は言った。
先生からは
「いいところを存分に伸ばしてあげてください。」
「あのコロンブスだって幼少期は一人でフンコロガシをずっと見ていたんですよ。」
「本人を変えようとしないで、保育園や学校などの環境を変えてみて。まだ年少さんだから環境を変える時間はたくさんあるからね。それで合う環境を見つけて小学校の環境を考えられるといいですね。」と返ってくる。
君のままで居て欲しいと願っているのに、どこかでは社会にとっての「普通」に馴染ませないといけない。と責任を感じていた。
というより、普通を求める方が漠然としているから、目指すと言うことが楽なのかもしれない。
病院から帰ると、保育園の話が彼から出た。
休んで1ヶ月でも毎日のように何かしらのきっかけで保育園の友達の名前や保育園でした事がでてくる。
「今日はママが病院に行きたいから保育園休んだんだよね〜。」という。
私は、「保育園は行きたくなったらいつでも言ってね!」と言った。
「んーずっと行きたくないよー」と明るく返ってくる。
「なんで嫌なんだっけ?」
「お友達がたくさんでぶつかりそうなのと、うるさいから〜」と言われる。
そっか、私はまだ彼から保育園の話が出ると、戻るタイミングを伺ってしまうんだ。
彼に合った環境を探していく事の方が難易度が高い。
気づくとそこから逃げるように「普通」に着地しそうになる。
◇ ニューロダイバーシティ・社会モデル
情報をあさっている中で、しっくりきた概念があった。
ニューロダイバーシティ:脳の神経系(ニューロ)の特性は各々あり、その多様性を尊重して社会に活かしていこう。という考え方。
社会モデル:心身機能に制約がある人にとって、環境に適合しづらい状況は社会側が生み出している。
個人モデル(困難に直面するのは、その人に障害があるからであり、克服するのはその人(と家族)の責任だとする考え方)と対比になる概念。
今までは、この不登園期間は集団に戻すための準備期間と捉えていた。
でも、彼を理解する機会と環境を探す時間にしていきたいと思った。
◇ 最近の彼
遊びを見ていると、例えば神経衰弱のゲームでは基点のカードを作ると、そのカードに対応するカードを上から横に向かって順にめくって探す。
子どもは(私もだが)最初のカードの位置なんて気にせず毎回めくるカードを変えながら、合うか合わないかを楽しむものだと思っていた。
洗面所では、扉の仕組みを知りたがる。
我が家は鏡が三面鏡タイプで、その扉は磁石でくっついている。
磁石の位置や他の扉との開き方を比べて、確かめる。触ってみている。
他にも彼が好きなこと
動画を見ること。特に話の筋を楽しんでいる様子。
どんな展開をするのか?何が作られるのか?
面白い場面があるのか?
その知識を日常で振る舞う。
あのとき見たものだね。使い方わかるよ。
小ボケで面白かったシーンも使う。
ちゃんと周りの大人が笑うレベルで、間を取ったり絶妙なタイミングで言うから笑顔が溢れる。
組み立てることも好きだ。パズルやレゴブロック、シンカリオン、ジョブレイバー。
動き方や形など、原理を探しているみたい。
どこに何がはまるのか?どんな形をしてるのか どんな動きをするのか?
説明書だって今の組み立てに必要な場所をすぐ見つけ出して、私にここを見てやって。と言う(遊びたいおもちゃと手先の器用さ、はめ込む力が合っていないので大人の手伝いが必要。)
彼の好きや得意をもっと観察していこうと思う。
この日の夜は、彼は何年かぶりに1人で寝れた。
たしか寝落ちをしたのは生後半年の時に1回でそれ以外は生まれてこの方寝かしつけが必要な子だ。
21:45ごろにベットに行き、絵本を2冊読んだ。
パパの布団に一人で寝っ転がっていき
ママの横に来るときに突っ込んできたので、「痛いよー」というと、すぐに「ごめんね。わざとじゃないからぁ、、、、」と小さな声で答えてママに背を向けてそのまま数分したら寝息が聞こえた。
あぁ、一般的には子どもはこんな感じでスーと寝るのかな?
こうやってスムーズに入眠できるようになると嬉しいなぁ。