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【不登園記録#9】3歳5ヶ月、保育園お休み2週間目。

私が思っていた子ども像と彼にはギャップがあって、それに戸惑っていた。

子どもは、泥遊びが大好きで虫や生き物が好き。
何でも口にいれるし、高いところに登ったり、イタズラをする。
芋洗状態でくっつきじゃれ合う。

それら全てが叶う保育園をたくさんの中から選んだ。
でも、それら全ては彼の苦手な事だった。

生き物や子どもは予測が出来ない動きをする。それが彼にとっては不安。

感覚の過敏さから口に物は入れたことがないし、泥には触れない。

危機管理能力が高すぎて、道を渡る時には教えていないのに左右を確認する。
駐車場は危ないからと、抱っこをしないと動かない。

大人数で大賑わいなところは苦手だ。

一人で自分のペースで遊ぶ時間が安心するし楽しい。

◇ 本人が話す行けない理由

「僕、保育園は子どもが多くてぶつかりそうで怖いから嫌なんだ。」

「棒を振り回す子もいるの。」

「あと、暑いのも大変。お散歩でたくさん歩くのも足が折れそうになる。」

と、話してくれた。

そうか、それは沢山の子どもたちと自然の中で身体いっぱいに遊ぶ保育園は辛いよね。

あなたの感じ方には合っていない環境だよね。と思う。

でも大体の育児書には、子どもの自然体験はとても重要。
社会性を伸ばすためにも同年代の関わりで、刺激を受けることが必要と書かれている。

それをナチュラルに拒否する彼の身体にとって、成長に必要な環境はどのようなものか。

どうしてあげたらよいか、まだ分からない。

◇ 保育園の先生からの提案

保育園を休んで2週間。3回目の面談があった。

正直、私が前日まで行きたくなかった。先生にとって良い母を演じてしまうのが怖かった。
電話でよいですか。と言おうとした。

でも当日の朝、先生から時間をずらしてほしいと電話があった。
勢いで「わかりました」と言ったので行くことになった。

主任の先生も同席して、小さな椅子に大人3人が腰掛けて向き合う。

主任の先生から「あまり長く休みすぎると、来れなくなってしまうので、来週の半ばから少しの時間から来てみましょう。」と、2つの選択肢を提案された。

①一番乗りで保育園に行く(7:00〜)
 園児がまだ2,3名しか居ないので、そこから集団に緩やかに入れる。

②療育に午前中に行き、午後から保育園に行く。
 気持ちが前向きになった状態で入れる。

先生には、どちらかでやってみます。と返事をして帰宅した。

彼に聞くと①の方が良いと言う。

「でもさ、朝は居なくてもその後に子どもたちがいっぱいになるから嫌なんだよ。」と言われる。
そうだよね。その通りだよ。と笑ってしまう。

やっぱり子どもが多いのは苦手なんだね。


夜は、蛍を家族で見に行った。

楽しかったようで、その勢いで帰り道にブクブクを買ってお風呂に入れたい。と提案された。

「でも、ママ働いていないから色々買っているとお金が無くなってしまうよ。」と伝える。(保育園に行く。と言わせたくてずるい言い方をした。)

「じゃあ、僕が保育園に行くからママ働いていいよ。」と言ってくれる。

「明日、行ってみるよ!」と数ヶ月以上ぶりに本人が保育園に行く。と言った。

言わせたくせに、それがすごく嬉しい。

◇ 保育園の存在を忘れさせたくない母

でも、彼は次の日もその次の日も保育園には行けなかった。

私は、スモールステップを提示してみようと「保育園の門にタッチしに行こうか?」と言う。

夜寝る前に伝えて、朝も伝えてみる。

すると、彼は不機嫌になった。

本人が行きたいと言うまで、何も言わずに待てばよかったのかな。
でも、そんな日はいつ来るのか。と悩む。

不登園や不登校の子どもへ行くための声掛け方法。を沢山調べた。


前に療育の相談で「保育園に行かなくてもいいんですよ。」と言われて安心したのに。

保育園に行ってみることを先生と約束した途端に、目の前の彼が見えなくなっていた。

『いつから、登園をさせる。』と大人同士の約束をすると、一番大事にしないといけない子ども気持ちが見えなくなってしまう。反省した。

私が、療育の相談で言ってもらえて本当に心が救われた「保育園に行かなくてもいいんだよ。」という声かけを、心の底から思って、彼にはしてあげられていない。

ママがそんなんだから、彼は私を喜ばせるために「保育園に行ってみるよ!」と言ったんだよね。ごめんね。

長く休ませる覚悟をしたはずなのに、まだゆらゆらと次のステップを模索してしまう。



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