どこかへ消えた夫④(課金地獄編)
夫は、下の子が産まれた頃からゲームの課金をし始めました。
毎月、数百円から始まり、何千円、何万円とどんどん金額が上がっていきました。
しまいには、月5~6万円まで課金をしていました。
夫に、
「課金は、せめて毎月いくらまでって決めて!もともとお金がないのに、頭おかしいんじゃないの?」と言っても、「わかった、次からはそうする」と空返事でした。
「わかった、次からはそうする」
「わかった、もうしない」
という言葉を、今まで何回聞いたことか、何回信じて何回裏切られてきたことか…
やめてと言って聞く夫ではないのはわかっていましたが、お金がどんどんなくなっていき、発狂しそうでした。
ノイローゼになるほど、夫に「お願いだから課金やめて」と言っていたと思います。
あの時は、通帳に記帳してそれを見るのが本当に恐怖で、動悸がしていました。
できることなら本当に通帳を見たくない、でも現実を見なきゃという葛藤がありました。
その後さらに最悪なことに、なんと子供達の通帳の貯金まで手を出し始めました。
今までもらってきたお年玉など、コツコツ貯めてきたお金でした。
私が、子供の通帳がなくなったことに気づかなければ、子供達の貯金が全てなくなっていたと思います。(気づいた時には、もうほとんど残金がなかったです)
夫にそのことを問い詰めましたが、
「ごめん、つい」
「俺だってストレスたまってるんだよ」
と言われ、途方に暮れました。
そして、ついにもうこの人無理です・我慢はもう限界ですと思ったことがありました。
自己破産の手続き中、また課金をしていたのです。
その時はまだ消えていなかった夫に、どうしてこの状況で課金をしたのかと聞いたら、
「余裕がでてきたから良いかなって」
と言ってました。
その言葉に驚きすぎて、その場にいた子供達と一緒に固まってしまいました。
自己破産している身で、一体この人は何を考えているんだろうと逆に笑えてきました。
そうです。やっぱりいつも何も考えていなかったんです。
その場その場で、行き当たりばったりな人だったのは、わかっていたんです。
でも、自分のパートナーがそんな人だとは思いたくなかったんです。
子供達にもそんな父親だとは思ってほしくなかったんです。
そういう私の変なプライドが邪魔をして、子供達に今まで色々我慢をさせてきてしまって、本当に申し訳ないと思っています。
現在も、働くという最低限のことができない・機能していない母親のもとに、子供達を連れてきてしまって、本当にこれで良かったのかと考えています。