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さ き
2019年8月17日 21:14
男の子という存在が、苦手だった。女の子が得意かといえば、そうでもなかった。人と関わることが上手とは言えなかった私は、その欠点を補おうとしてか、テストで点数を取ることに夢中だった。理屈で片付けられない感情が方向性を見失い、思わぬところで誰かを傷つける。青春という綺麗事で片付けられがちな学生時代の、そんな自己中心的なところが嫌いだった。自分が、どこかで同じようなことをしてしまうのが怖かった。何もしなけ
2019年10月14日 22:23
女の子は人前でおならなんてしないよ昔の恋人にそう怒られたことを今でも覚えている。たかがおならと思えたらよかったけれど、あの頃の私は自分を否定されたような気がして、それだけのことにひどく傷ついた。私は私である前に「女の子」で「日本人」で「人間」であり、そこからはみ出してはいけないのだと、型に押し込まれたような窮屈さを感じた。出るものは出すべきであって、我慢するべきじゃない。そう言われて育てら