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さ き
2020年5月27日 13:14
余りもので作った料理が美味しくなかった。それだけですべてのことがどうでもよくなってしまって、生きていることが面倒に感じられるくらい、私の人生は覚束ない。不味い飯を食べないといけないというのは、辛い人生を生きねばならない感覚と似ている。棄ててしまいたい、死んでしまえば楽になる、という考えは良くないものだと思われる。決して美味しくはない食事を、努めて味わわないようにしながら栄養として摂取する行
2020年2月18日 09:59
物心ついてしばらくの間、いい子でいることが何よりも大切だと思っていた頃の私は、自分の心が綺麗で、自分は優しい人間になれると思っていた。何でも先生や両親に言われた通りのことをして、やってはいけないことをしないことで、私は"いい子"と言われる自分を形作っていった。褒められるべき自分のことが、私自身も大好きだった。ある時から、私には五つ歳の離れた妹ができた。三人兄妹の末っ子は、この世の苦労を全て免