どよどよした空 24/11/22

昼頃までは普通の秋の日であったが、昼過ぎから、空の色が急に暗くなってきた。電灯の明かりで照らされたリビングが普段より暖かい空間なように思えた。急な天気の変化に驚きながら、一歩ずつ近付く冬を感じたのであった。今日は夜から大津のお寺での聞法会であった。なのでそのどんよりした空の下、夕方前には玄関を出て、大津へ向かって歩き出した。途中でとある本屋にも寄りたかった為、普段よりもやや早目に出発した。どんよりした雲は想像以上にどんよりしていて、かつ北風も強く、実際はまだ気温は二桁を維持していたのであろうが、体感の温度はかなり寒かったと言える。何せ、この空を見て寒くなるなと言う方が無理であった。まるで世界が終わりに向かう時のような空であった。もうこのまま気温が上がらないのではないかと思った。そう思うと、寒いのが好きな私も、少しだけ寂しくなった。

今日は午前中から何やらイライラしたり、歩いている時間も何やら妙な悲しさがあったりと、何かと気分が安定しない。昨日ラツーダを飲み忘れたからであろうと思う。この滅びを予感させる空に何やら急かされたようになって、どこか焦りながら、身の置き所を探すようにして、足早に大津へ向かって歩いて行った。大津に着いたらもうすっかり夜であった。今日の聞法会は少しアクシデントがあって、普段とは違うお寺で集まる事になった。そのアクシデントの影響でひょっとしたら中止かもしれないという話もあったが、結果的にはなんとか開催になった。現在はもう帰路に就いている。外はもうかなり冷えていて、列車の暖房が暖かい。今日は二つ前の駅で列車を降りて、寒い夜道を歩き、その道の途中にあるラーメン屋に寄って、暖かいラーメンを食べたい。

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