黄緑色の逢坂山
発作的に歩きたくなって、京都まで歩いた。何時もの様に歩いた距離は25km程である。昨日の雨もあって、空気が何やら重い。正確に言うと、暑い。日陰から日陰へと、日陰を求める道程の様であった。とは云え汗をかくのもまた一興である。
毎年この時期になると、歩く時に必要な水分の量が多くなってくる事を感じる。冬の間は500mlのペットボトル一本ですら消費しないのに、今日は二本程消費した。まだ塩分欲しさにスポーツドリンクを買わないだけマシである。スポーツドリンクを買う様になると、一気に出費が増える。
逢坂山の麓でふと顔を上げると、これまで深緑であった山の姿が黄緑色になっていた。その時分に丁度雲が晴れて日光が山へ射し込んできた事で、黄緑色の主張を強く感じた。その黄緑色は、昆虫や小動物の息遣いを感じさせる黄緑色であった。街を歩いているだけでも、この所蝶や蟻をよく見掛ける。きっとあの黄緑色の下は、もっと賑やかなのだろう。
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