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【散文】一番遠くにあるもの

一番遠くにあるものは一番近くにあるかもしれない。

地球は自転している。
太陽の周りを回っている。

太陽も自転している。
多分銀河系の中心を軸に回っている。

銀河系もそうだろう。
もっと大きな何かの周りを回っていて…。

思い描いけばどこまでも世界はどんどん広がっていく。果てしなく広がっていく。

世界は無限?
そんなはずはない。
『一番大きいもの』があるはずだ。

そう思う自分とは異なる自分が頭をもたげる。

『一番大きいもの』は存在するの?
もし存在するならば何を中心に回っているの?

矛盾の中にあるはずの真実。
分かりえない果てない話。

ふとイメージが降りてきた。

『一番大きいもの』は『一番小さいもの』を中心に回っているのかもしれない。

その時『一番大きいもの』からは『一番小さいもの』が自分より大きく見えているのかもしれない。

『一番小さいもの』の外側には『一番大きな世界』が広がっているから

視点を変えれば、そこには広い世界が待っている。

東を見たら『一番遠くにあるもの』も、西を見ると『一番近くにあるもの』だから。


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