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【毎週ショートショートnote】「創作パンゲア神話」/インドを編む山荘

大陸の南の山荘に『編婆あみばあ』と呼ばれる人がいた。
編婆が編み繋げば必ずその二人は結ばれるという。

「あの方がゴンドワナの呪縛から解放されたら私達を編み繋いで下さい」
ローラシア姫が編婆に懇願した。

「それは構わぬが、あの呪縛を解くのは難しかろう」

「いえ、私が助太刀致します!」
ローラシアが閃光を放つ。
その瞬間大きな揺れが起こった。

「今です!インド様!」

インドの呪縛がゆらぐ。
インドは無理矢理体を結界にねじ込んだ。


パーン!



結界は弾け飛び、インドは呪縛から解放された。

「…愛じゃのう……」
編婆は手早くローラシアにインドを編み繋ぐ。

二度と離れないように何度も固く高く編み繋ぐ。

そして二人は結ばれ一つとなり、後に『ユーラシア』と呼ばれることとなる。

高く編み繋がれた二人の手はヒマラヤ山脈となった。

ヒマラヤの『アラヤ』は『棲家』を意味する。
チョモランマは『世界の母神』。

もしかしたら今もチョモランマの何処かの山荘に編婆はいるのかもしれない。


(410字)


こちらの裏お題に参加させて頂きました!

※これは完全にオリジナルの創作であり、このような神話はありません!笑

ちなみに、ローラシアとゴンドワナを合わせてパンゲア大陸と呼ぶそうです。
インドはゴンドワナから移動してユーラシア大陸の一部になったとか(ローラシアはユーラシア大陸+北アメリカ大陸のようですが、その辺は大目に見て下さい笑)。
それを神話っぽくしてみました😊

よろしくお願い致します🙇

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