ストレスを感じたら、包丁を研ぐ。
台所仕事はそれほど得意ではありませんけれど、けっこうストレス解消にはなります。おいしいものを作って食べようとすれば気分も上がりますし、汚れ物を片付けていると心の憂さも洗い流されていく感じがします。
中でも手っ取り早くストレス解消できるのは、包丁研ぎです。
なにも、砥石を持ち出して本格的にやらなくてもよいのです。あまり時間や手間をかけるとそれもストレスになってしまいますからね。簡易なシャープナーでちゃちゃっと。
包丁の切れ味がよくなると、それだけですごくスッキリするのです。トマトにはスッと包丁が入っていくし、皮付きの鶏肉も一発で切れて気持ちいい!ねぎの小口切りがつながっていたなんてこともないし、お刺身の角が立ってとてもおいしそうに見えます。実際、舌触りが良くなって味も違うかも(なんか通販のCMめいてしまいましたが)。
包丁がよく切れるようになって料理がはかどると、「切れない包丁」もストレスを生んでいたのだ、とわかります。些細なことですが、毎日の積み重ねとなるとばかになりません。このように、生活の中のちょっとしたことが原因で知らず知らずのうちにストレスがたまってしまうことって、他にもたくさんあるように思います。
もちろん、ストレスの元はさまざま。根本的にはそう簡単に解決できないことのほうが多いでしょう。それでも、刃物の手入れに無心になっているとしばし負の感情を忘れます(私が包丁を研ぐ姿は、はたから見ると相当怖いみたいですが)。
みなさまも刃物を扱う際はくれぐれもお怪我のないようご注意を。