かよわくなるのは突然かもね
うら若き美女だった頃、混み合う退勤途中の地下鉄内で倒れたことがある
なんだか変な気分
目の前が暗くなりそう
次の駅で降りようか…と思った瞬間には、本当に目の前が暗くなって意識を失って(っていうのか??)いたようだ
わずかな時間だったようで、気づいた時は、乗客の方が私を支えて、地下鉄から駅ホームへ下ろそうとしていてくれたところだった
ベンチに座らせていただき、どなたかが
「駅員さんを呼んできましょうか」
と聞いて下さり
「…大丈夫そうです、少し休んでいきます」
と答えたのは覚えている
きちんとお礼を言ったか、は思い出すことができない
その際、数人の乗客の方が一緒に降りてくださって、何人かはそのままその地下鉄に乗って行き、2、3人の方は乗りそびれて次の地下鉄を待っていたように思う
私にとってはありがたいことだったが、助けて下さった皆さんには帰路を急ぐ中、迷惑な話だったに違いない
倒れたことなどなかったので、翌日念のため病院で診てもらったが、特に異常はなく、軽い貧血だったのでは…とのこと
貧血持ちではないし、怖かったし、しばらくは気にしていたけれども、その後も特に何もなかった
倒れてしまったのは、後にも先にも今のところその1回限りだ
あの時助けていただけたのは、私がうら若き美女だったからだろうか、あるいは時代もあるのだろうか
今ならどうなのだろうかとふと思う
年いった美婆に進化してるから、助けてもらえるだろうか、あるいは、そのまま放置されて遠巻きに、見守られるだけだろうか
逆に…自分自身が手助けできる立場であった場合、躊躇なく動けるだろうか
昭和の終わりのできごとだったと記憶している
自己責任が叫ばれるたび、何気に思い出す
ノスタルジーには、人様の感覚や行動も混じっているのかもしれない
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