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【ブックレビュー】IT企業のためのBtoBマーケティング
今日は、こちらの本の感想を書きます。
※自分でAmazonに投稿したレビューと同じ内容を含んでいます。
本を読んだ動機
私は、SIerのマーケティングのお仕事をしています。
以前は、ECサイトにいて、消費者向けのサービスに関わっていました。商品を売ることについて、BtoBだと何がどう違うのか知りたかったところ。そして、書名にある「IT企業のマーケティング」と、まさにドンピシャなターゲット。読まないわけにはいきません。
内容と感想
BtoBのビジネス、特に、IT関連の製品・サービスに関するマーケティングについて、一通り、知ることができる内容だと思います。
章のタイトルはこんな感じ
1. ITとマーケティングの実は密な関係
2. 教科書的にはできないITマーケティングの特徴
3. 技術トレンドだけではなく世の中の変化も読む
4. 顧客が求めること、ソフトウェアが実現すること
5. 同じソリューションを提供する競合を理解する
6. 顧客へのソリューションの価値と情報の届け方
7. 売り切り、サブスクリプション、多様化するソリューションの販売方法
8. ウォーターフォールにしないマーケティング運用術
9. 製品を売るために学ぶべき技術の話
ビジネスに登場する役割(エンジニア、マーケター)の話から始まり、一般的なマーケティングの用語の解説、BtoBのビジネスの特徴について説明があります。
顧客が一般消費者ではなく企業・組織である場合、相手側には「ビジネス部門」と「IT部門」があります。届ける情報に違いがあり、対峙する相手によって説明を変える必要があるといった当然すぎることについても、きちんと説明してくれています。
ただ、マーケティングの仕事をしている人でも、すべての情報が必要な人は少ないでしょう。私も、コンテンツ制作がメインなので、本に書かれている市場調査や、開発チームへのフィードバック、価格設定など、仕事では関わっていません。
相手のビジネス内容、ビジネスフェーズで、行動の正解は変わります。そこで、問題のとっかかりに使える思考のフレームワークの紹介もあります。
マーケティングの仕事をする人の多くは、いろんな本を読み漁って、自らの中に知識体系を作っている人が多いように感じますが、この本があれば、IT企業のBtoBビジネスのマーケティングを一通り、さらってくれるありがたい本かもしれません。
自分でやってなかったけど、すぐにできそうなこととして、ビジネスカレンダーとマーケティングカレンダーは作ろうと思いました。あと、おそろかにしている「ふりかえり」もちゃんとしなきゃ…。
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