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マープスへの感謝。マープスで学んだことは実務に生きています

今日、こんな投稿を見つけた。おおむね否定するような内容ではないが、この投稿された池田さんとトライバルメディアハウスが、今、開催している、無料のオンラインマーケティング講座マープスの学習は、実務に結びつかない学習ではなく、ちゃんと活かせているので、ありがとうございます、というお礼noteを書くことにした。

「役に立ちました!」が実は「役に立ってない理由」について。

ウェビナーやYouTubeなどを観て「なるほどなー!ためになった!」って言ってる人に「具体的にどんなところが役に立った?」と聞くと「いろいろです!」とかしか言えないことが少なくない。

「◯◯や△△が役に立ちました!」と言える人も「じゃあ明日の仕事から何を変える?」と聞くと、これまた「う〜ん…」となりがちだったりする。

読書やセミナーなどでいろいろ学んでいるのに、イマイチ仕事のパフォーマナスが上がらない理由はここにある。学びは「学ぶことそのもの」が目的なんじゃなく、学んだことで思考経路や判断基準が変わり、日々の意思決定や行動、さらに言えば優先順位や投下する時間や費用が変わることで、仕事のパフォーマンスを上げることが目的。

そのためには「学んだこと」が言語化できなきゃならない。何が「学び」になったのか。なぜそれが学びだったのか(=いままでの何が間違っていたのか)。何をどう変えるとうまくいく可能性があるか。明日からの仕事にどう活かすか、いつまでに何をするか(=行動の変化)。

学びを言語化して、行動計画に落とす。そして実行する。ここまでやって初めて成果が出るし「役に立った」だと思う。「役に立った」「ためになった」から卒業しよう。

午前10:29 · 2024年10月22日
池田紀行@トライバル代表( @ikedanoriyuki )

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」

マープスのいいところ

各回の講義には、テーマや講義ごとの目的がある。マーケティングで見かける基本概念を何回もこすってくれる。これが基本概念の理解と知識の獲得に役立つ。テーマが異なるが、過去の講座と共通する話題を扱う時、のりしろ(共通する概念)を大きく取ってくれる。一つの事象だけの理解に留めまいとする気遣いがありがたい。

池田さんが作った『売上の地図』『ファネルマップ』が、ほぼ毎回登場する。見ないで描けるほどではないが、「明日、バージョン〇〇の『売上の地図』のテストしまーす」と穴埋めテストが実施されるのであれば、今晩だけで十分、丸暗記できるほどには見慣れている。

マープスが始まった頃に、基本概念はだいぶまとめて講義していただいたので、最近はテーマに一貫性がないが、今、体系的に学びたい人に向けた連続講義もある。

11月からは新シリーズがはじまる。

おかげで、私の場合、マープスの視聴時間を多い時には週に二回確保さえすれば、自動的にマーケティングへの理解が深まるようになっている。インプットをより効果的に行うためには、申し込み時の事前課題(講師への質問)をしっかり入力すべきだろうが、最近サボりがちだ。それでも、講義中に基本概念を何度も目にして、都度、成功した企業・ブランド・商品と合わせて、例示を見聞きすることで、内容を理解できている。一年以上継続しているので、仕事でも、基本概念が引き出せるようになってきた。本当は、テーマに関する予習、復習も必須だろうが、今は、時間が取れず、毎回、予習なし。復習にnoteに視聴メモを残すだけだが、マープス視聴の効果はでかい。

どんなことが学びになっているか?

企業は、売上(と利益)が最終の指標になっていること。さらに、マーケティング施策では最終的なゴールである売上を直接作ることができない。といった基本的なことも何度も触れていただいている。

広告を打ったから(それだけで)売上が一気に上がるわけではない。売り場があって(商品棚に並んでいて)、はじめて売れる。一つの施策だけで、魔法のように結果(売上)は出ない。だから適切な手段を選ぶためにファネルマップを何度も確認する。

他にも、何度もこすられる基本的な考え方に、お客様には、「今すぐ客」「そのうち客」がいること、購入時に想起してもらえない(優先的に思い出してもらえない)と購入には至らない、などがある。購入時に商品を思い出してもらうための要素には、「価格」「ブランドエクイティ」「製品パフォーマンス」があることも何度も説明いただいた。売上につながる要素を確認するために、「売上の地図」が必要になる。どんな経路(ファネルマップ)で、どこに働きかける(売上の地図)かを意識できるようになる。
(少しずつだけれど)

ゲスト講師回で、特に普段の業務に使える考え方を教えていただいたと感じるのは、40年間、B2Bマーケティングに携わられてきた庭山一郎さん回。B2Cでは、不特定多数を相手にするので、効果が見えないことがあるが、B2Bでは、取引先とのコミュニケーションが必ず発生しているので、効果が測定できないはありえない、という言葉が個人的に刺さりまくった。

実際にアクションして、仕事に適用させていること

特に、庭山さん回を視聴してから実際の業務に移せることが増えた。庭山さん回は仕事同様に、B2Bの話だったこともあるが、そこまでに、基本原則が理解できて、概念同士がつながっていたからだろう。過去の講義で使った、基本概念を使いつつ、庭山さん回で聞いた、以下を実施している。

マーケティングの用語を使って関係者に施策の意図を伝え(続け)る

最近、よく会議で使う用語は「今すぐ客」「そのうち客」。施策を打てば、すぐに効果が出ると勘違いする人が多いので、「この施策は、まだ今は買ってくれない方向けですよ」と説明が必要なためだ。合わせて、制作中のコンテンツが、購入・検討前のどのフェーズ向け(認知・理解)のコンテンツかを理解してもらうために、フェーズごと・サービスごとのコンテンツマップを示すようにしている。

これも庭山さんがおっしゃられていたことだが、社内で説明する時に、マーケティングの用語をわかりやすくしすぎないことも大事だ。一つ一つの用語が英語で生まれて、その概念が施策の目的の説明に必要な時、毎回解説しないといけないのでは困る。Webの用語と同様に、そのまま理解してもらうように努めている。

売上に至る数字を追えるようにする

B2Cでは、不特定多数を相手にするので効果が計測できないことがある。コンビニの店頭の顧客の逡巡は容易に計測できない。B2Bでは、取引先とのコミュニケーションの結果の商談や受注なので、「効果が測定できない」は、ありえない。

同様に、「なぜこの展示会に出るのか?」と聞かれれば、「この展示会では、こういうマーケットのこういうターゲットに出会えるから」、Web施策の意図を問われでば、「この製品のペルソナはこんな人で、このワードにひっかかるから、このワードに投資してるんです」と回答できなくてはいけない!

まだ十分にできていないが、売上につながる数字の把握は、現事業部の上長に伝えていて、実現できるように気をつけている。

マーケティング活動は、営業が評価する

マーケティング施策は、施策単体で売上を作れない。マーケティングとセールスは前工程と後工程だ。マーケティングの評価は「営業」が行うと理解する。マーケティングが紹介する商談で、クローズできた! そういう機会を営業のためにたくさん作る。営業がどうすれば嬉しいかを考える。

あらためて感謝の言葉

9月にマーケティングメインの部門から、サービスを企画する事業部に異動した。現在は、事業部内で、マーケティングの計画、企画を行っている。マーケティングメインの部門では、どうしても施策単位での依頼が多く、サービスの全体が見れず、営業フォローまでできない。それが、一気通貫で、施策の意図を考え実施できるようになった。商品・サービスの内容についてのキャッチアップもあるので、かなり忙しいが、やりがいを感じている。仕事の一つ一つの場面で、基本概念を引っ張り出して、説明ができるのは、マープスのおかげ以外に何物もない。この時期にマープスが始まっていなければ、今だに、マーケティング部門にいる、ライター見習いだったと思う。

マープスで視聴した後に、異動前のマーケティング部門の人たちに役立ちそうなことがあれば、すぐに視聴したメモを添えて共有している。彼ら、彼女らにも、今後、同じ方向を向いて、施策を動かしてほしいからだ。先に書いた通り、マーケティング部門は施策単位でしか見えていないことがあるため、企画意図を汲みにくい。マーケティングの知識を社内に広げて、全体感と意図を持って、マーケティング施策を一緒にやっていける仲間を増やしたい。もし仕事で大きな実績が作れたら、きっとマープスに還元しよう。

マープスの企画・運営の皆さま、いつもありがとうございます。マープスは、すごく役に立って、私の仕事と人生を豊かにしてくれています。

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。

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