
マーケティング知識を血肉にする、学習の新たなステージを求めて
マーケティングの仕事をはじめて4年になる。
もともとはシステムエンジニアで、キャリアの半分以上は、お客様の職場に常駐し、業務系のシステム開発・メンテナンスを行っていた。システムエンジニアのキャリアの後半は、ファッションECサイトのバックオフィスシステムの開発・保守だった。その後、システム開発の仕事から離れて、マーケティングの仕事をするようになった。
最初は、IT系のBtoB向けのビジネスを行う企業で、企業の技術力、技術志向を社外に発信する広報誌の制作、執筆という形が関わりはじめた。そこから主に、記事の執筆というコンテンツ制作、イベントの企画・運営で、マーケティングの仕事に関わっている。現在は、マーケティングの仕事に関わってから二社目だ。前職同様、IT系のBtoB向けのビジネスを行う企業にいる。
「書く」仕事が好きでこの仕事に入って、今でも書くことに重点をおいているが、当然、マーケティング活動の一環なので、マーケティングの知識が必要になるし、社内外でもマーケターとしての意見と責任を求められる。
ただマーケティングの仕事をはじめた当時は、今では当たり前のことを理解していないことも多かった。
マーケティングの仕事を始める前と後
同じ情報発信なので、同じ機能体としか見えていなかったが、「広報」と「マーケティング」の違いもわかっていなかった。「広報」は自組織の価値を高めるための部門だ。例えば、製品・サービスのオーナーや営業部門は、コンテンツ制作をフックにした広告の効果で商品が売れれば、よしと判断するかもしれないが、それが、競合を悪く言う内容で、自社の価値を下げるようだと広報はウンと言わない。だから、広報部門が発信内容についてチェックをする。
BtoBとBtoCでは、何が違うのかもよく理解できていなかった。
特に、BtoBでは利用者と購入を決定する人がまったく違っていることがある。利害も一致しない。販売するソフトウェアの利用者は一般社員だが、それを決めるのはその企業のシステム部門だったりする。だから販売するには、システムの管理負荷が減るといった利用者には関係ないメリットを訴求し、説明する必要もある。
必要な人に、必要な情報を届けるためにメッセージの内容も変えるし、メール、広告、イベント開催といった届け方、届ける頻度も気にしなくてはいけない。そうしないと必要な人に必要な情報が届かないのだ。
しかし、マーケティングの仕事も幅広い。一朝一夕に、知識も経験も身につかない。仕事の間につまむように本を読み、必要に応じて、セミナーに出るだけでいいのだろうか? そんな逡巡をよくしていた。
このツイートを見た時に、少し眩暈を覚えた。
マーケティングを体系的に学ぶための読書地図を作ってみた。マーケティングは良著が多いゆえ闇雲につまみ食いしていると「どこを学んでいるのか」がよくわからなくなり挫折しがち。常に全体の中での位置関係を意識しながら読み進めましょう。空間の都合上カテゴリー整理はざっくりなのでご了承をば。 pic.twitter.com/wK6fUwXzac
— 池田紀行@トライバル (@ikedanoriyuki) June 7, 2023
これだって、要点をつまむために、だいぶ整理されたものだろう。
マーケティングの仕事
もちろん私には、これまでの社会人経験もあり、BtoBのビジネスにも、BtoCのビジネスにも関わってきて、知識や経験もある。ビジネスの肌感を持っている分野も複数ある。
でも、マーケティングの仕事をする前は、ビジネスの仕組みの外側の流れを体感できていないことも多かった。システムエンジニアだった時は「製品・サービスを開発する」ことが、製品・サービスの価値付けのすべてだと考えていて、その他の工程は、なければないでいいものだと思っていた。
しかし、サービスは、実際に届けないと意味がない。
全世界のすべての人にとって、それぞれに数億円の価値をもたらすものであっても、それが洞窟の奥に封印されていれば、存在しないのと同じだ。
BtoCのサービスを作るエンジニアは言うだろう。
いやいや、ちゃんとユーザーに届いていますよ。毎週リリースもしているし、リリースノートも更新して、アプリで通知もしてますよ。
そうじゃないんだ。
通知をマメに見ているのはごく一部のヘビーユーザーや、直近の不具合を気にしているごく一部なのだ。
ちゃんと情報は目立つところに置く必要があるし、ウザがられないように頻繁に提供し続ける必要もある。利用者、購買希望者が知りたい時に、必要な情報を届けるために、関連ワードのWeb検索で目立つようにしておくことも大事だ。普段、読まれないメールでも、少しでも注意を惹くようなタイトルにしたほうがいいし、あとで検索しやすいように本文にキーワードも盛り込んでおく。
リリースノートは、配信時には、必要でない人にとって宝の地図の価値さえ与えられていないことだってあるのだ。
オンライン学習サービス
では、そんな幅広く、奥深いマーケティングは何から学べばよいのだろう?
分厚いコトラーから読めばいいのか、流行りの本を読めば、理解して、仕事で活かせるのか。そんな逡巡する毎日の中、こんなツイートを見かけた。
後半の人生を捧げます>マーケターの「知る→わかる」を手助けする【無料】オンライン学習サービスを始めます。|池田紀行@トライバル @ikedanoriyuki #note #マーケティングの仕事 https://t.co/S2uCdeSLQH
— 池田紀行@トライバル (@ikedanoriyuki) July 24, 2023
ツイートに貼られていた学習サービスの詳細はこちら(↓)
20歳代、30歳代の経験が浅い人というメインターゲットではないが、マーケティングの知識・経験は、専門分野を学んだ学生や、20歳代のマーケターよりずっと少ない。
これはぜひとも、参加させていただかないと!
事前の審査はどのくらい厳密なのかわからなかったけれど、申し込みさせていただいたら、案内が届いて、イベントのURLも送ってもらえた。何とか、参加させていただけそうな感じだ。体系的なマーケティングの知識を獲得しながら、普段の業務でも得た知識を使っていきたい。
今後、先に紹介したnoteにある通り、学びを通じて、点が線になり、面になっていくだろう。
マーケティング学習用のマガジンを作りました
これを機に、これまで時々、マーケティングに関することで書いてきたnoteをマガジンにまとめてみた。今後、どんどんnoteが追加されていくだろう。同じような悩みを持つマーケターに、私の学びと経験も手渡していけたらと思う。せっかく学ばせていただくのであれば、その学びを広げる活動には私も加担したい。
いいなと思ったら応援しよう!
