クリエイティブになるための読書(70週目)
先週とその少し前より、プライベートでいろいろあって、引き続き、元気がなかった週。ただ、一日50-60ページ程度と、読むページ数だけは、平生に戻りつつある。作者や登場する人物、自分以外の人の感情・考えに触れることで、自分の精神を整えている部分もあるので、読むボリュームが戻ってきたことは素直に嬉しい。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。
当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。
感想
詩
時々読む、詩経が、時々いい。だいぶいい。
この読書枠でも読むようになった短歌。最近読みだした与謝野晶子がいいかもしれない。旧字に「あれこの字なんだっけ?」ってなりやすい。漱石や鴎外に親しんだ学生の時に読んでたらもっと楽だったかも。
評論
来週、息子と登山に行くから、山に住む人の話… というわけでもなく。しんどい気持ちの時期に、人間として生きる人たち、あるいは、人間の心を棄てても生きていく山中の人たちに、自分の心の奥の活力を見出したい気持ちで手に取っている本。人は、心を棄てても生きていける生きもの。
物語
先週までは『剣客商売』。今週は、『鬼平犯科帳』に手を伸ばしているところ。おもしろいぞ。池波先生。
ほぼ日さんで、『論語』に関する連載があった。それについてnoteも書いた。
『論語』の解説本や、孔子に関する物語を読んでみようと思っていたところ、手持ちの本の中に、孔子の弟子、子路と孔子の話を見つけた。
SNSの時代にも、いや、だからこそ、孔子と弟子たちの言に重みが増す。あるいは、令和の時代にも通じる人間の生き方について、驚き、喜びがあふれている。『論語』関連にもっと触れたい。
実績
太字は、気になったもの、気に入ったもの
2024/7/15(月)
・【詩】ラブ・ソングに名をかりて/大股びらきに堪えてさまよえ(「現代詩の鑑賞101」)岡田隆彦
・【評論】稀に再び山より還る者あること/女人の山に入る者多きこと(「山の人生」)柳田国男
・【物語】朝寐(森鴎外)
2024/7/16(火)
・【短歌】群丘(昭和三十一年―三十六年)佐藤佐太郎
・【評論】哲学からみた数学(「人間と数学」)吉田夏彦
・【物語】唖の十蔵(「鬼平犯科帳(一)」)池波正太郎
2024/7/17(水)
・【詩】左様なら宇曾利湖津軽よ(吉増剛造詩集)
・【評論】集合論と数学の基礎(「人間と数学」)赤摂也
・【物語】爆弾犬(ローソン短篇集・伊澤龍雄編訳)
2024/7/18(木)
・【漢詩】碩鼠(魏風)(「詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」)牧角 悦子
・Wikiエンジン(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・ネルウィイ族によるキケロ陣営への攻撃(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル
2024/7/19(金)
・【詩】「消えろ、消えろ……」(「アメリカ名詩選」)ロバート・フロスト
・【評論】脱アイデンティティとアイデンティフィケーション(「環状島=トラウマの地政学」)宮地尚子
・【物語】弟子(中島敦)
2024/7/20(土)
・【短歌】舞姫(明治三十九年一月)与謝野晶子
・【評論】食糧安保/土地はあるのかーその一/土地はあるのかーその二(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】本所・桜屋敷(「鬼平犯科帳(一)」)池波正太郎
これまで読んだリスト
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