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クリエイティブになるための読書(92週目)

今週もライトなエッセイ、ライトな小説でやり過ごすことが多かった。にも関わらず、木曜は、おやすみ(読む前に座椅子で寝落ち)。仕事が重くて、かつ煩雑。毎日、動画を1時間超見て書いている、アドベントカレンダーも作業的に重い。アドベントカレンダーのほうは、あと数日で解放される。解放された翌週には、重めの本を混ぜて読みたい。重めの本は、気分がよくて、時間ができる時に読めるので。やっぱり続けることが大事、年末と言えど無理はしない。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越した際、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて消化していた。今は、自分の本棚にあった本の他、主に、古書店で手に入れた本が中心。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで1時間くらいのことが多い。短い時は30分、長い時は2時間。毎日のことなので、できるだけ時間はかけたくない。

感想

高村光太郎「火星が出てゐる」、詩に親しんでいないものから見ると、いわゆる、詩らしい詩。声に出す言葉が気持ちいい。リズムがここちよい。

今週は、富岡多恵子さんの「身上話」もよかった。LGBTQ+の話を見聞きする機会の多い、令和の人間から見ると、また新鮮な感情が湧きたつ。

評論

ダウ90000の蓮見さんの話の中に、島田紳助さんの著書があった。

とても残念な理由で芸能界を引退されたわけだけれども、テレビ番組ではしこたまに笑わせてもらったし、人生や仕事の視点でも、参考になる話が多かった。もし、改めて、紳助さんの話の中で使えそうな話題があれば、今の自分の考えと照らした上で、取り込んでみたい。

物語

池波正太郎先生が、もうずっといい。

志賀直哉、時代により、いろんな評価があることを知りつつも、とても読みやすい。生まれ育ちと時代がうまくかみ合って、登場した人なんだろうけど、今読んでも、私が好きな文章のうちに入る。「雨蛙」、今でいうメンヘラな女性の話なんだろうと思う。そういう種類の人がいることを、なぜ20歳代の頃は、ちゃんと把握できてなかったんだろう。自分に都合よく、性的な目で女性を眺めていたんだろうか… と思ってしまう。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/12/16(月)
・【漢詩】九辩(「中国名詩選(上)」)宋玉
・新しい和漢混淆文(「文章読本」)丸谷才一
・【物語】箪笥(「夜のコント・冬のコント」)筒井康隆

2024/12/17(火)
・【詩】僕にはもうわからない/マレイ/熟睡(アポリネール・堀口大學訳
・この方法を永らく探しもとめてきた(「私という小説家の作り方」)大江健三郎
・【物語】眠れる森の美女(ペロー童話集・新倉朗子

2024/12/18(水)
・【詩】ミシエル・オオクレエルを読む/火星が出てゐる/怒(高村光太郎)
・【エッセイ】飲まないためのクスリ/蛇足的ヘビ屋論(「日本問題外論」)小田嶋隆
・【物語】兎と熊(「剣客商売(三)」)池波正太郎

2024/12/20(金)
・【詩】魚は(「アメリカ名詩選」)マリアン・ムーア
・【エッセイ】恋愛について(「ベーコン随想集」)ベーコン・渡辺義雄訳
・【物語】巨人たち(「夜のコント・冬のコント」)筒井康隆

2024/12/21(土)
・【詩】身上話/静物(「現代詩の鑑賞101」)富岡多恵子
・【エッセイ】オートバイの八耐と芸能界は一緒。(「いつも心に紳助を」)島田紳助
・【物語】雨蛙(「小僧の神様・城の崎にて」)志賀直哉

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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のーどみたかひろ
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