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良質なノンフィクションに出会う

※「ほぼ日の學校 Advent Calendar 2021」9日目です。

宅急便をつくった小倉昌男の、さらに心の奥。
森健 (ジャーナリスト)

尊敬される「経営者」として名前のあがるヤマト運輸の小
倉昌男は、どんな人間だったのか。語り継がれてきた経営
理念の、さらに土台のところになにがあったのか。『祈り
と経営』の著者森健さんが、取材の過程を語ってくれます。

ジャーナリストの森健(もりけん)さんの授業です。

東日本大震災の時、ヤマトホールディングスは、他社が真似できないことをします。

あの震災の時に
いろんな方が寄付をしたり
いろんな活動をした
なかでも飛び抜けていたのが
ヤマトグループだった

宅急便1個につき10円寄付する
というのを震災の翌月に発表
当時の社長の木川眞さんが
実行しました

なんと142億円という
恐ろしい額を出した

NTTグループの10億円とか
東芝の5億円
三菱商事でも1億円ぐらい
ヤマト運輸は飛び抜けていた
そんな額を出す企業は普通ない

それをすぐに決めたと
木川さんおっしゃっていた
なぜかというと
「それがヤマトのDNAだ」と
おっしゃっています

そんなDNAを作った小倉昌男さん。
『クロネコヤマトの宅急便』の生みの親である小倉昌男さんが、なぜ、障害者福祉に取り組んだのか。その理由を探ったノンフィクションを書かれています。

別の回に書きましたが、今年、いいノンフィクションに出会ったので、今、ルポとかノンフィクションに飢えています。

この授業の森健さんの語りは、もう良質のノンフィクションでした。
先に授業を見ずに、本を読みたかった…

森さんが取材を始めます。
会社から、関係者から、次々に小倉昌男さんが障害者福祉に携わった理由を探るも、どうしても理由が見えてこない。一緒に障害者福祉に携わった方、小倉家に出入りしている方の話を聞くうち、その輪郭が見えてきます。

おぼろげに予想した結論に向かっていきますが…
小倉さんの奥様が亡くなられ、そして、小倉さんも亡くなって。
もし、小倉さんが生きていれば、今、何を語るのでしょうか。

良質なノンフィクションを見たい方、ぜひ見てください。


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のーどみたかひろ
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