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歌を始めて1ヶ月(亥年1月後半の歌) 50首

ほぼ日の学校で、岡野先生の話を聞いて、自分の取り組みの浅さに、歌をやめようとすら思った。(いやいや始めたばっかじゃん・・)

今は、限られた時間の中、できるだけ言葉を大事にして、推敲も行い、何とか続けていこうと思っている。

他人の短歌を読んだり、工夫のポイントを学び出した1月後半の歌。

1/16水
アチャールにサモサビリヤニチャツネチャイタンドリーチキンナンにチャパティ

- 岡野先生の授業前〜授業中 -
会ひたくて仕事残して学校へ そぞろな気持ちグッと飲み込む

言の葉を大事にしたとおっしゃった。あゝおろそかに つかうを恥じる
恥じ入って歌を辞めんとすら思う。日々歌を詠み、ことば大事にす

1/17木
先行きに不安を感じ登録す 自動オファーも不安和らぐ
仕事への気持ち離れて長く経つ 今日久々に無心に仕事す

1/18金
電子化の進む世界を考える あのエストニア遠く思わず
やめること決意した後スッキリす 仕事の集中、改善せるか

1/19土
- Soup stock tokyoにて -
朝10時、静かに白い空間にスープとカレー こめかみに汗

子と過ごす時間取れずに「ごめんね」と。「明日は何をして遊ぼうか?」
外苑前、表参道をぶらつく。歩くは慣れるも、景色に馴染まず

- 北参道 Mokubazaにて -
一時間 体感零度 君を待つ チーズキーマの上に乗る黄身

気がつけば三食カレー。朝カレー、セミナー → カレー、仕事後にカレー

1/20日
マクベスは運命を知り王になる 運命はただ動かずありぬ

- 19日日経朝刊の新聞小説「ワカタケル」を読んで -
運命は神が下賜する身は皿に 賜うは神も解釈は人

オセローは理解できぬ、と仲間内 小さく手を挙げ、同意を示す
一月の川っぺりにて子等駆ける 外で元気に過ごすを喜ぶ

1/21月
うすれゆく恋する気持ち 過去思う 想い人とは成就せぬなり
歌に詠み、川の様子を日々眺む 気持ちの動き川に重ねる

-ポケGoを再開して -
フレンドが 贈るギフトは知らぬ場所 毎日少し 驚き覚え
夜暗き空にたなびく低い雲 薄ぼんやりと不吉に映る

1/22火
憂鬱な目覚めが続く三、四日 安らげる場所いずくにかある
新宿にカレー話を聞きに行く。その場、面接、楽しめねども。

1/23水
部の行事、新年会を欠席す 七年いた場 心離れつ

- ミッドエイジクライシスなのかな -
会社への帰属薄れて 報いもなく居場所もなくして気鬱に埋もれる
「よくしよう」現場の思ひ失しなはれ 心の劣化止められず泣く
人うらみ 人のせいにぞする心 荒みはいかに回復せるか
人うらみ 自棄する気持ち収まらず 息子なければ地に沈むだけ
やり過ごすだけでもいいと思ったが 会社の評価、実は気にした

電源を探し彷徨う 青山のマックの奥の饐えた部屋の香

1/24木
玄関を開けて漂う何かの香 干物と知って、ごくり唾飲む
好きなればあばたもえくぼ嫌いなら袈裟まで憎し間は無きや

- 「短歌de胸キュン」課題用 -
職、家族、金に健康、切実に答え求める中年の危機

1/25金
後ろ向きやさぐれ恨む情なし 人に向く棘消えてくれぬか
恨み節気づくは妻のおかげなり。向き先も妻、申し訳なく

- 神田カレーマイスター証授与式 -
マイスター、区役所ホールに300名 猛者が受け取るカレーの証

1/26土
子が道で大声を張り暴れてる 諭し脅して怒りぶつける
暴れる子、子どもの頃を思い出す。 結局、親と同じことする
血液の検査では、目を背けてる「あ、うまい」という人に出会えり
職、家族、金に健康、不安定、休むことすら心許さず

1/27日
心折れ、一日部屋で飲酒する 飲んで倒れぬ体に感謝
飲んで寝て寝ては飲みつつ横になる ただただ呑んで飲んで寝るだけ

1/28月
月曜の昼前 起こす重い殻 心は起きずもう倒れそう
一日を乗り切るために来月と再来月の空きひたすら埋める
活動をできるゆとりが少しでき、それを使って予定を詰める

1/29火
- 橋本治さんの訃報を聞いて -
ただ一度 授業を受けたあの人を いつか師と呼び、誇れるかしら

1/30水
今季のね「トクサツガガガガ」がいいんだよ 愛ある対象(もの)への描写に震える
絵描き歌 子が好きなキャラ覚えたい 「まるかいてまる」まるしかねーの…

1/31木
十日間休むと決めて軽くなる 今度は手帳黒くなりゆく
産業医面談で節酒うながされ 一晩止める 今朝は快調!
(50首)


感想
万葉集、出版されている歌集を見ると、歌って何て情報量が多いんだ!
(言葉からイメージする画像や、意味する言葉の広がり)
と気づく。

はぁぁぁあ、それに比べて俺の歌は何て貧しいんだ・・・

ただ、そういうことに気づいたり、日々の見え方が変わっていることも感じる。
例えば、近所の隅田川を歌に詠んでから(1/8火)、川の様子も気になるようになった。

通院のためゆっくりと家を出る 大川の水面、金属のよう

そして、風景がそう映るということは、心がそう思ってるんだ、そういうことなんだ。心と食い違えば、そのコントラストを詠むだろうし。

感じたことをその温度で伝える努力はしたい。

そして、歌集だけでは、どうやって、そのいいと感じた歌を目指していいかわからないので、この本を購入。

やったー、虎の巻ゲットーだぜ!と思ったけど、そう簡単じゃなかった・・
理解できる説明もあるし、そーかー?と思うことも。

なんと技術すらまともに学べないレベル・・

ただ、変だな?と思ったとき、疑うポイントを知ったということは大きい。
(「も」、動詞の数、副詞に頼らない、etc)

また「短歌de胸キュン」というeテレの番組を知る。

番組をみて、気にしようと思ったポイントはこれ。

・ただの説明文にしない。 → これね、なっちゃうね。。
・より、情景が浮かぶ言葉を選ぶ。
・視覚だけじゃなく、音、匂い、感じれる言葉を考えてみる。

また、番組には投稿コーナーがあった。直近のテーマ課題は「答」。
2月上旬まで、投稿するために「答」が入る短歌が出てくると思う。

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。