詠み始めて100日が経ち、望まぬ惰性の靄の中(28首)
近況
・短歌会入会、その後
入会一年目の方は、別に投稿枠が用意されていると聞いて安心していました。
すでに新人宛に以下の歌たちを投稿したばかり(投稿した歌の掲載は、7月)。
投稿後、4月の本が届いて、びっくりです。
え、この人たちが一年目?! やばいです!
ドラゴンボールに例えるなら、超神水を飲むか、親友が目の前で殺されるレベルのことが起きないと、ついていけそうにありません!!
・今の目標
ともかく、日々、詠むことは続けます。
心の不調が続いているので、詠むことを切らさないことだけが直近の目標です。なるべく「説明をし過ぎない」ことだけ心掛けます。なるべく。イメージできるけど、全体・詳細がうまく処理できていなくても、今はよしとします。
(絵としてイメージを伝えることもできていないけど、言葉を捨てるだけで効果があることもある)
・刺激になる本
そんな中、次回、ほぼ日の学校の授業(4/17水)の予習のために読んでいる本に、刺激を受けています。言葉を選ぶときのインスピレーションが垣間見えるようで、永田さんという歌人の感覚にも触れることができて嬉しくなります。
それでは、4月前半の歌です。
4月前半の歌たち
4/1月
いま白い四月始まる手帳あり 閉じてはひらきペン先逃ぐる
くりかえす年度始めの言葉たち 同じこと言う強さもあった
子が過ごす青春時代に名前つく 「令和」という名 父は覚える
(「塔」短歌会4/20締切用)
4/2火
通勤時ふぁっと舞い散る花びらは 時間の魔法歩み鈍くす
(「塔」短歌会4/20締切用)
新たなる元号のこと知りたくて 値段を知らぬ新聞を買う
(「塔」短歌会4/20締切用)
咲きほこるように見えたる桜たち うすい緑の雰囲気まとう
(「塔」短歌会4/20締切用)
4/3水
「今日からは6歳だね」と宣言す 出がけに「抱っこ」6歳なりや
駆け込みをしそうな間合いだったのに 歌詠む時間つくれ喜ぶ
4/4木
遠目には白や薄桃色に咲く 枝葉の雑味隠しきれずに
(「塔」短歌会4/20締切用)
とんかつ屋 六年前の産科前 妻頑張って父と乾杯
(「塔」短歌会4/20締切用)
4/5金
休日に予定を入れるときは子と妻が一緒に過ごす意味です
(「塔」短歌会4/20締切用)
4/6土
「考えた!」ダジャレを披露の六歳児 愛想笑いをうまくならねば
(「塔」短歌会4/20締切用 → 送付後に訂正)
ダジャレにも年季があると思いたり 今があっての自然なダジャレ
4/7日
息子とのたたかいごっこのダメージは大人をしっかりイラっとさせる
七之助 彼女の凄さこびりつく『桜の森の満開の下』
4/8月
予報は雨 家出たときに気づくときカバンは逆に重く感じる
4/9火
部屋の中 紙の本積み崩れ落ち マイナンバーも写真もいない
4/10水
「ほら急げ」息子を急かすイライラは 自ら急かす呼び水となる
4/11木
職場にて春という名の理由(わけ)見つけ午前はずっと操舵するなり
4/12金
出勤前 胃の上に重さがあって 薬ではなくカレーで上げろ!
4/13土
(『グリーンブック』を観る)
差別濃きディープサウスに行くという 技術は足りて覚悟八週
(4月大歌舞伎『黒塚』を見て)
黒塚の老女かわいいステップの猿之助見る土曜の夕べ
(4月大歌舞伎『二人夕霧』を見て)
うらやまし傾城買(けいせいがい)のお師匠さん 我に足りには金か技術か
4/14日
四十過ぎ 親に金せびり蝶舞に行くようなことありて俯く
足が棒、とはよくいった棒になる 売り子二時間棒は足なり
4/15月
明後日「歌仙」を巻く日が近づいて 日々練習に左上見る
21℃ 風の当たりはひんやりと 今日は地べたに寝転ぶが勝ち
職場でも家庭を思い胸ザワワ すぐに手に取る処方の薬
(28首)
あとがき
結局、仕事してて行かなかったんだけど、今日の昼は、あぁ、歌を詠むために散歩でもしようか、と思いました。今月も、毎日、詠もうと思います。