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感情の老化とどう付き合うか
怒りに任せて(といっても言葉はやわらかくしたけれど)、コインランドリーの運営会社に問合せフォームから、クレームを送ってしまった。
前に書いたが、うちには洗濯機がなく、一人暮らしを始めて2年、ずっと一つのコインランドリーのお世話になっている。
しかしここにも書いたが、最近、コインランドリーの両替機の故障が頻繁で、すぐに洗濯できないことが体感的に増えてきた。
5月の連休の予定がない日、隙間にまとめて洗濯する予定が狂ってしまったので、つい、怒りに任せてクレームを入れてしまった。
クレームの内容は、
・両替機の故障の頻度が高すぎること
・対応(電子マネー、両替機を複数台置く、即時修理対応の強化 など)を検討いただきたいこと
・近くに別のコインランドリーが見つかったので今後はそこ利用します
といったものだ。
最後の一つがすごく余計だ。
本当にいらんことをしたな、と思っている。
怒りの爆発
駅やコンビニなどで、ご高齢の方が店員さんを詰めているシーンをたまに見かける。正当なクレームはお互いが過ごしやすくするために、あってしかるべきだと思うが、一部だけ切り取って観察すると、言いがかりのようにも見えることがある。
自分でもよくわからないが、怒りで感情が爆発することも過去に何度もあったので、店員さんなどに言いがかりをつける人を他山の石として、見ているつもりだった。しかし、今回のクレームで、あぁやってしまった、という気持ちになっている。
感情の老化
「怒り コントロール 加齢」などで検索すると、原因や対応が検索結果として表示される。感情の老化、ホルモンバランスの変化、脳の老化(萎縮)といった言葉が見られる。
加齢に伴うホルモンバランスの変化や、脳の萎縮はコントロールしようがない。仮に脳の萎縮を遅らすことができるとしても、その努力に対して、効果はあまり大きくないだろう。
この辺の話は、原因と結果がはっきりした記事も多かったが、コントロールできないことが多いという印象は持った。
感情の表出について自分ができること
対応の答えとしてはすでに自分の中では持っている。それは態度や行動をオフィシャルなものに変えていくしかない、ということだ。
今まで、
・オフィシャル50%(仕事上の付き合い、あまり親しくない友人)
・プライベート50%(家族、近しい友人)
の割合で生活していたとすれば、
オフィシャル70%
プライベート30%
にする。
これまで近しい友人には、乱暴な言葉を使ったり、約束をきっちり守らなかったりしていれば、彼らの態度をオフィシャルなものに変える。
仕事上で付き合う相手に、乱暴な言葉を使ったり、言いがかりをつけることはしないだろう。いつ、怒りの導火線に火が付くかもわからないので、家族、パートナーとも早めにオフィシャルなコミュニケーションにしたほうがいいかもしれない。
本当は、オフィシャルの中にも濃淡があるだろう。
同じ仕事モードでも、一緒に仕事をする同僚と、上司のそのまた上司と話す時は違うし、長年付き合いのある対等な取引先と、新しい大口のお客様ともコミュニケーションが違うだろう。
よりオフィシャルなコミュニケーションに変化させよう。
できれば、60歳くらいの時は、基本、他人と話す時には、オフィシャルな態度で過ごしたい。あと10年ちょっとかけて、慣らしていこう。
後期高齢者になるころには、自分の散歩している時だけ、暴力的な独り言をブツブツ言う数%の時間を残して、あとはオフィシャルな自分が本当の自分になるように。
たぶん、怒りを表に出すことで、状況はいい方向に変化しない。
オフィシャルに。オフィシャルに。
例のコインランドリーはもう使いません。二年間お世話になりました。ありがとうございました。
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