クリエイティブになるための読書(78週目)
平日、仕事が忙しく、実は読み終わらずに、翌日の昼休みに読んじゃう日もあった。木曜日の晩には、前日の水曜日に読み始めたトオマス・マンの「トリスタン」を読み終わってなかったので、木曜日は休みにした。代わりに土日も読んだ(これを書いている日曜の昼、まだ読んでいるところなので、公開される時間に読み終わっているかどうかはわからない)。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越した際、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて消化していた。今は、自分の本棚にあった本の他、主に、古書店で手に入れた本が中心。
当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最長でも1時間くらい。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。
感想
詩
時々、英詩、米詩を読むけれども、日本語で書かれたものほど、詩の構成要素、単語や文章から受ける印象がわからない。少し解説が欲しくて、購入した本。
ソネットは読み方のくせもあるので、音でも聞いてみたいところ。
歌もあった。
評論
漫画の見方、作家の持つ世界観、作家の思考、作家が無意識に取り込んでいる考え、作品を通じて橋本治さんの口調でつらつらと書かれている。あぁ、こういうものが書ければ、私も作家として食べていけるかもしれない。こういう分析が今はあまり出回っていないから。流行りでないのかもしれないけれど。橋本治さんは興味の範囲が馬鹿広い。例えば、今週読んだ萩尾望都論には、背景にあるミュージカルの特徴・構成の話がある。私も、作家の趣味をとっかかりにすれば、分析らしいことができるかもしれない。橋本治さんのように多趣味ではないから、自分と共通の趣味の漫画家・作家を見つけてきて、その観点から、何か書いてみるのはアリかもしれない。
物語
『ガリア戦記』は、戦場の様子が目に見えるような時も多い。解説なども含めて、こちらの本がとてもよかった。今週読了。
現代とは、地名も違うので、土地や街の名前を現代の地図とwikipediaで確認しながら読んだ。実におもしろかった。カエサル天才!
日曜日、これを読んでいる。
気分を盛り上げるために、音楽を流しながら。
実績
太字は、気になったもの、気に入ったもの
2024/9/9(月)
・【詩】野の舟(「現代詩の鑑賞101」)清水昶
・【評論】解説 谷崎潤一郎―人と作品(「春琴抄」)成瀬正勝
・【物語】ガリー人の総蜂起(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル
2024/9/10(火)
・【短歌】坪野哲久(「現代短歌の鑑賞101」)坪野哲久
・【評論】解説 小説における視力(「春琴抄」)山崎ナオコーラ
・【物語】夜市(恒川光太郎)
2024/9/11(水)
・【詩】十時の幻滅(「アメリカ名詩選」)ウォレス・スティーヴンス
・【評論】無国籍化する企業や消費者(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】トリスタン(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳
2024/9/12(木)
(いろいろと手つかずのままなので、休み)
2024/9/13(金)
・【短歌】葛原妙子(「現代短歌の鑑賞101」)葛原妙子
・【評論】さまざまなる性癖(「アメリカ性革命報告」)立花隆
・アレシアの決戦/ハエドゥイ族とアルウェルニ族の降伏/ヒルティウスの序文(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル/アウルス・ヒルティウス
2024/9/14(土)
・【詩】日曜の朝/壺の奇談(「アメリカ名詩選」)ウォレス・スティーヴンス
・【評論】自民ブランドのシェア回復―五八年選挙の分析(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・ビトゥリゲス族、カルヌテス族、ベッロウァキ族などの反乱/ウクセッロドゥヌムの攻囲と占領/内乱の影―カエサルと元老院の思惑(「ガリア戦記」)アウルス・ヒルティウス
2024/9/15(日)
・【ソネット】緑の森の木の下で(「英詩鑑賞入門」)シェイクスピア
・【評論】眠りの中へ…―萩尾望都論(「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ(前篇)」)橋本治
・【物語】黒猫亭事件(横溝正史)
これまで読んだリスト
(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)