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アジャイルチーム見学記:新鮮な気持ちで仕事を続けるコツを見た
こちらに参加してきました。
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アジャイル開発チームを見学しませんか? | アジャイルチーム見学会
開発、営業、マーケ部門が混在するチームのミーティングを見学してきました。新規顧客の獲得、既存顧客の対応、開発要望のコントロール、など、チームが抱えている仕事はさまざまです。こういうチームは、各人が自分のタスクを抱え、マネージャーが全体を把握することになるんでしょうけど、いざという時のヘルプという意味だけに留まらず、他のチームメンバーのタスク、状況、悩みなど、チーム全体で、しっかり共有されてました(それを把握しておくかどうかは個人次第)。チームメンバーは、2、3年で入れ替わることが多いそうです。
感想・メモ
タスク管理
案件、個人タスクがしっかり管理されてました。
社外の人にチーム運営を見せれるようなチームであっても、スマートな正解があるわけじゃないってことがよくわかります。個人のバックログの縦の管理と、プロジェクト状況・顧客状況の横軸を丁寧に確認されてました。見学会のある金曜日は、こうした全体と詳細をしっかり確認する日だそうです。
私から見て過剰に見えたのは、プロジェクトと各人のタスクが一つのボードですべてわかるようになっていたことですね。チームメンバーがいつでも、誰が何をやってるかをすぐにわかるようになっていて、重要な人が途中で抜けたり、大事な決定に誰もが意見を出し、判断できるようになっています。
場合によっては、二か所三か所に同じ情報を入力してる場面もあるでしょう。もちろん、日々更新するものは、一か所の更新で済むように改善は続けるのでしょうけど、作りこみすぎると、仕組みを管理できる人が限られてしまいます。一つのボードですべて見せるためには、ある程度、手作業で続けることもやむなしでしょう。
例えば、私のいるチームの定例で確認する資料では、
・全員のスケジュールを確認することはしない
・個人ごとのカンバンを全員で見れる場所にはおいていない
・担当顧客(プロジェクト)一覧はない
など、です。
私がいるチームの場合、情報を持たないわけではありません。タスク全体を管理するページでフィルタリングしたり、個人のタスクをコピペしてくれば、小一時間で、同じように現時点の断面が見れる程度には情報は集約されています。しかし、このボードを見れば「すべてわかるよね」にはなってません(していません)。
リファインメント(バックログの整理&修正)
(時間が合わず、見学できず)
次週のプランニング
(時間が合わず、見学できず)
レトロスペクティブ(ふりかえり)
その場でテーマを決めて、感想や意見をメンバー全員で出し合います。テーマは毎週異なるそうです。誰かが持ち寄ったものや、ファシリテーターの思いつきで決まるそう。テーマだけじゃなく、ふりかえりの方法も毎回変わるそうです。全員がふりかえりすることに慣れているので、ふりかえりのテーマが決まり、書くこと(感想、気づき、ある種の事実)、書くエリアが決まると、粒度や内容についての質問もなく、すぐにそれぞれ書き出します。
毎回、同じやり方、例えばKPTでふりかえりをする場合、同じKeep、同じProblem、同じTryが頻繁に出てきて、さらに毎回出てくるようなTryは、一向に進んでいない(アクションが大きすぎる・漠然としてる など)、という状況が絶対に出てきます。このマンネリや停滞感をなくすには、毎回テーマを変える(テーマにあったやり方をする)は、アリだと思います。
ただし、このチームは、日常、1時間ごとの小さなふりかえりもあるし、月次のふりかえりも行われています。そこで、小さな気づきが共有され、月次でまとまった改善が議論されるのだと思います。実際に、意見の衝突は、結構あるそうで、その場合は、ふりかえりを待たず、日常の業務の手を止めて議論することもあるそうです。
ふりかえりで知りたかったこと
マーケティングのような仕事のチームでは、チームの各人が違ったプロジェクトに入ることが多く、チームより個人のタスク、個人の成長にフォーカスしたくなることがあります。
見学会に臨むにあたって、「ふりかえり」について、以下のことを事前に考えていました。
・個人の成長にフォーカスした時(スキル獲得系)に適したふりかえりの方法は?
・知らないことで解決しない問題を回避する方法
(例:メンバーの学習促進、チーム外に問題をさらす)
・ゴール設定やふりかえりのテーマ設定のコツ
・ふりかえりが形骸化、停滞した時のリフレッシュ方法(適切なアクション、アイデアが出なくなる問題)
チーム内のスキルについては、そもそも、人の入れ替えがある程度発生しているので、新しい考え方やスキルもその都度入ってきます。仕事に関する情報については、大きな会社組織なので、フリーランスで仕事をするよりも多くの情報が入ってくると、チームメンバーが感じています。私が考えていた、スキル獲得が思うようにいかなくて、個人が煮詰まる状況… は、発生しにくいチームなのかもしれません。
ふりかえりの形骸化を避けるためのリフレッシュ方法については、しっかり回答が得られた気がします。都度、テーマを決めて、それに合わせたふりかえりをすればいい。週次のふりかえりの観点は、上手になる、成長する、というより、発散する場、共有する場という視点が大きい気がしました。不満が吐き出されれば、ガス抜きにもなりますね。月次とまでいかなくても、組織の停滞感や課題があれば、都度、部内で議論することはできそうです。
さいごに
自組織のチーム以外の人たちの仕事を見るのは、刺激になりますね。普段の自分のやり方の良し悪しに嫌でも気づきます。こういう見学会をやってくれる組織は多くないので、ぜひ続けていただきたいと思います。今度、あらためて同僚を誘って、参加したいと思います。
チームの皆さん、ありがとうございました!
※見学会の申し込みはこちらから(↓)
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