子育ての上手なonとoffとは?
日に日に気温があがってきて、子育てサロンの家の小さな庭にも春の草花が可愛い花を咲かせ始めました。
どこからか、ハナアブやモンシロチョウも飛んできて、この寒い厳しい冬を乗り切ってきたんだなと思うと、ことさら愛おしく感じます♪
昔ながらの知恵に添った子育てが好きで、ここではそこから派生したあれこれも含めて、こうしたら子育てがもっと楽しくなる、楽になる、ということを書いています。
今日は子育てのonとoffのお話です。
昔は家におばあさんやおじいさんがいて、家事や育児をたくさんの人で分担できる環境にありました。今に様に1人か2人で必死に、という感じとは違いますよね。ですから今の子育てはとても大変です。
ですが、それでも水を汲みに行ったり、薪を割って火をおこしたり、今のように蛇口をひねれば水が出て、ボタンを押せば火がつくような便利さではありませんから、昔だって子育てにいつもいつも労力をさけるわけではありませんでした。
その中で、人生を幸せに生きるための必要な力が身につくように、ここはばっちり子どもと向き合い、ここはちょっと放っておく、という、そういう上手な子育てのonとoffがありました。
大きく分けると数年単位、細かく分けると一日の中で。
数年単位でいうと、0歳から6歳までがまずonの期間です。
ここを手抜きをしないで(親の心情として)、がっつりしっかり労力をさいて子どもと向き合うのです。
自分の時間がない、好きなことが出来ないのは、現代の私たちには耐えがたい苦痛ですよね。ですので、そういう時間も親の心の安定のためには少しは必要です。ですが、短時間なら良いのですが、この期間にすっかりそうしてしまうと、必ず後で子どもと向き合わざるを得ない、そんな時期がやってきます。うまくできているもので、この時期に向き合わないと必ずあとで向き合わざるを得なくなります。そこは理屈抜きにそうなのです。
ですので、0歳~6歳の間は、どんなに大変でもう嫌だと思っても、出来るだけ自分の労力をかけて子どもと関わった方が良い期間です。
そして1日の中で言うと、
目と目を合わせて数十秒くらいの遊びをやったり、前々回の記事で書いたような、気持ちの共感を体験できるようなことをする時間を、短くていいので必ず持ちます。
どんなに子どもと一緒に過ごしている時間が長くても、だらだらとままごと遊びにつきあったり、砂場遊びを見ていることはそれには当たらず、一緒の気持ちが通い合ったと文句なしに思える時間を短くてよいので持ちます。(この感覚は当人たちだけが分かると思います。)
そのonの時間をもった後はoffの時間になり、お料理するからね、お洗濯たたむからね、と自分の必要なことをしていっても、向き合ってくれた時間があるので子どもの心はぽかぽかとしているのです。
そして最後寝る時間。ここはしっとりとしたonの時間です。
欧米では先に一人で寝ることが自立していると思われるようですが、日本人は日本人の脳に合わせた寝かせ方をした方が良いと思うので、そこはずっと添い寝または川の字を私はすすめています。
出来れば子守唄を、昔話を。下手でもなんでも全然いいので、毎日同じ話を寝る時に一緒に横になってする。そんなゆっくりした一日の終わりの時間を持つことがとても大事なのです。
一度しっかり横になって話したり唄ったりしたら、またoffの時間で離れていきます。
子育ては大変ですが、手を抜くと子どもにも親である自分にも返ってくる、そんなものでもあります。だからこそ、昔の人がどうしてきたかの知恵を学ぶと、手探りの中でも心強く歩んでいけると思っています。
色んな考え方がありますから、いいなと思った方に響いたら嬉しいです。