命の傷
甘い果実を齧っては
私は命を殺してしまったと思う
息をする様に傷ついて
語り尽くすには言葉が足らない様に
壊れるには弱すぎる破壊が
夢か現実か定まらない
私は、実在しているか分からない
ただ、痛い
快楽を求めれば酔ってしまう
私に、恋愛なんて向いてない
今夜は、花でも育てようか
祭りで金魚を飼ってみようか
野良猫を懐かせようか
軽そうな命を重たく愛そう
外に出れば世界は物騒だと
肝に聞かせてから
ずっと怯えていよう
私怖いんです。
世界から責め立てられてるような
現実の様な錯覚
だけど、生きているものは美しいと思いたかった
人に蹴られるようなものも
愛せたら私と同じだから
守るなら体なんていらないと
私の弱さが言っている
守るなら小さなものを
癒すなら幼きうちに
過去を返して欲しい
温かいもの欲しかった
それは正しい嘆き