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1年間 『7つの習慣』を毎朝読んだら人間になれた

#やってみた

2022年12月からほぼ毎日、『7つの習慣』という書籍を読んでいる。

あぁ、ここでいきなり引いて引き返さないでくださいね!
ただでさえ7つの習慣は重たい本であり、それを1年読み続けている現実は、自分でもだいぶどうかしているかと思う。
ですが実際に読み続けてみたのだから仕方ない。どんな変化があったのか振り返ってみた。

なんで1年も読み続けたのか

7つの習慣自体は以前から所有していて、当時は一回読んでわかった気になっていた。ただ、改めて読み返すとなにひとつ覚えていないし存在すら忘れていたのが本当のところだ。

読み始めたきっかけは、前に書いた↓の記事に触れられているが、恩師にあたる方のセミナーに参加したら7つの習慣のことを扱う内容で、そこから存在を思い出して読み始めたというわけだ。

7つの習慣はこんな本です

ものすごくざっくりまとめると「世界一有名な自己啓発本」
もう少し内容に触れると「書いてあることを取り入れると人間力が上がる本」だろう。
本編はタイトルの通り、全7つのポイントに分かれている。
それぞれのタイトルは以下の通り。

第一の習慣 主体性を発揮する
第二の習慣 目的を持って始める
第三の習慣 重要なことを優先する
第四の習慣 WinWinを考える
第五の習慣 理解してから理解される
第六の習慣 相乗効果を発揮する
第七の習慣 刃を研ぐ

7つの習慣の目次より

自己啓発本がニガテな方はだいぶウンザリすることだろう。

第一〜第三までは私的成功の項目。
自分の人生をよりよく生きるために必要な知識が書かれている。
第四〜第六までは公的成功の項目で、よりよい人間関係を築くために必要な知識。
そして第七の習慣は、地力をつけるために必要な自己鍛錬を紹介されている。

どれも一朝一夕では身につけられないことばかり。
なので本書でも一回だけで終わらせず何度も読み返して欲しいと著者が言っている。

ただ、何周も読もうと思ったのは、シンプルにコヴィー博士(著者)のいうことが頭に入ってこなかったからだ。
私だって主体性を発揮したいし、重要なことを優先したい。周りの人とWin-Winの関係性を築きたい。けど、この本を一度読んだくらいではとても出来る気がしない。

「読書百遍意自ずから通ず」ということわざがある。
よくわからない本でも何度も何度も読むとおのずと理解できるようになる、という意味だ。
特に7つの習慣を読み始めた頃は、自分の物分かりの悪さを痛感しつつある時期だったので、とりあえず二周目、三周目・・・と読んでみることにしたのだ。

1日の配分はだいたい小見出し2つ分

毎日読むとはいえ、総ページ数は481Pある。
1日で全ページ読破するほどの気力はない。

とりあえず最初は読めるだけ読んでみようと思って始めたが、何周かするうちに、小見出し2つ分、ページ数だとおおよそ4〜6Pを毎日読むとだいたい1ヶ月で読み切れることがわかった。

時々ひとつの小見出しで8Pくらいのボリュームがあることもある。
そういう時は臨機応変に、1小見出し分でその日の分量は終わりにしている。

何度も読めば「成功」できると期待していた

7つの習慣の表紙には「成功には原則があった!」と気合の入ったキャッチコピーが書かれている。
そう、ちゃんとした成功者は、この本に書かれていることをわりと普段から行動で示している。私もなんかしらの成功者になりたいと思うので、諦めずに読んでいる。

こうして毎日読んでみて、得られた変化ってなんだろうと考えると、実はよくわからない。
振り返ればこの12ヶ月、いろいろやれたこともあるし、自己実現もできたっちゃーできた。
これは成功なのか?というか成功ってなんだろうか。

実際、成功したのか

ここ数日ずっと考えてみた。
成功と言えるほどの劇的な出来事はなにもない。
ただ強いて成功といえることがあるとしれば「7つの習慣を朝読むと知性が宿る」だった。

冒頭で毎朝読んでると書いたが、実際のところ今年12月の半ばからなんとなく気忙しく、7つの習慣を読まなくなっていた。
さらに風邪をひいたりもして、なんやかんや10日くらい読まない日は続いた。

読まなかった期間、特別に何が起こったわけではないけど。
ふと思った、
7つの習慣を読まない日は朝からなんとなくボヤ〜ンとしている。

起床後、パジャマのままスマホを開いてSNSのタイムラインを眺めて15分くらい経過する。
少し寒くなってパジャマから服に着替えてまたチラッとスマホを見る。
次の行動を考えていないのでフラフラと立ち上がる。
思いつくがまま家事をしようとして「いや、これは後でやろう」とか思って、また少ししてスマホを開く。
図書館で借りた本を読む。そしてまたスマホを開く。
なんとな〜く過ごして、お腹がすいたから昼ごはんのことをぼ〜っと考えて、やるべきことは午後やればいいや〜と思って午前中が終わる。

猿から人間に進化したかのような「知性」を得られます

こういうだら〜っとした朝が続いた時、もしやと思って、7つの習慣を読んでみた。

そして読みおえて気づいた、
視界に知性が宿ったのだ。

読み終えた後、まず目に飛び込んできたのは机の上の散らかり具合。
何だこの紙は?とっくに終わったイベントのチラシだ。
使い終わったのに出しっぱなしの資料、捨てようと思ってそのままのアレコレ。

机を簡単に片付けた後でひらめいた、今日の予定も今のようにちゃんと整理しておけば後悔がないんじゃないか?と。
noteの記事を書こうと思っていたんだ、やろうと思っていることをやろう。
そして書こうと思っていたのがまさにこの記事。

7つの習慣を読んでいたことで得られた変化は「知性」だった。
読んでない時は何も考えずに漫然と過ごしていたけど、7つの習慣を読むと次に何をするのか自分で考えるようになっているのだ。

こうして私は、まるで猿が人間になるかのような進化を遂げた。

猿が人間になるなんて「大成功」じゃないか!?

明日も私は7つの習慣を読むだろう

さすがに1年読み続けたし、もう読まなくてもいいかなと思った。
しかし表題の通りの成功を得られたことに気づいた上、その成功は本書を読み続ける必要があることがわかった。
こういうことを積み重ねていくことが大事なんだろう。

機会があればぜひ7つの習慣をご一読ください。

(2024.02.03追記)
7つの習慣に書かれている「時間管理のマトリックス」を毎週の計画に使っている話を別記事に書きました。こちらもご覧ください。

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