【読書録】限りある時間の使い方
素晴らしい本に出会いました。
タイトルからして、いかに効率よく時間を使うか、などのタイムマネジメント論かと思いきや!
いきなり目に飛び込んだのは
「生産性は罠だ」
という私にとってショッキングな言葉。
でも、この本を読んで初めて気づきました。
私、いつの間にか、”自分の周りにあるすべての出来事を、効率化によってこなせる“と思い込んでいた。
仕事や家事、育児、そのほかもろもろのやらなければならないこと。予期せぬ出来事。
それがまず終わらない、だから好きなことができない、落ちつけない。
だから効率化しなくちゃ。もっとうまくやれたら、きっと余裕ができるはず。
ああ、また何も一日出来なかった。
こどもが泣いている、ケンカ?なんでそんなことで?ああまた時間が過ぎていく…。
私はなんで、何もできないんだろう。
そう思っていたこと。
この本は教えてくれる。
生産性や効率化であなたが落ちつくことは、永遠にない。
あなたは今を未来のために使い捨てしている。
まさにそうだった。
人生は、大体4000週間しかないらしい。
その中で、身の回りに起こることすべてに対応して、すべてを行うなんて、無理。
私に必要だったのは、生産性や効率化ではなかった。必要だったのは、
「いま、何をするか」は常に自分が選択する
という意識。
そして、いま存在していることの奇跡を存分に味わうこと。
そう、私たちはみんな、元は存在しなかった。
いまここに存在していること。
そのすごさに私たちは気づいていない。
この4000週間を存分に味わおう。
何もなかった一日も
思うようにいかなかった一日も
とびきり嬉しい一日も
私が選んで、私が過ごした大切な時間。
だらだらしてたっていいんだ。
だらだらしてる時間を「最高にだらだらしてるな…」と味わおう。
限りある時間。
私がどう過ごすかはいつも私が決める。
人生観変わるくらい良い本でした。
定期的に読み返したい。