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ホウレンソウ

ワクチンを管理する冷蔵庫を開けて

すぐに気づいた

‘’全然、足りない…‘’

血の気が引くって言葉を体感した瞬間だった


予約人数と

インフルエンザのワクチンの本数が

まったく合わない

初歩的なミス


当時(今も)人手が足りなくて

ほとんどの業務を担ってた

…と言うか

私はパス出しがうまく出来なかった

…と言うか信頼していなかった

その結果の驕りのミスだった


どうする事も出来ず

2人の医師に事実を告げ

卸、プロパー、MR、

ありとあらゆるツテに連絡をし

頭を下げ無理を言い

何とか数日後には

需要と供給のバランスを

取ることが出来た

その間、食事もあまり取れず

申し訳なさと悔しさと

周りに迷惑をかけたという現実に

涙がこぼれて仕事中の彼氏に電話して

おいおい泣いた(ここでも迷惑)

そして決定打は医師が私を責めず

他のスタッフを叱った事だった


負担をかけすぎだ


これが1番ツラかった

私がまいた失敗を他の人の間違いにされる

こんな事あってはならないのだ

チームワークが必要な仕事

報連相が行き届いてないと

命にもかかわる事

とても当たり前で大事な事を

置き去りにしていた

それを改めて勉強した出来事だった


あのミスから少しは?大人になった私

今はちゃんと相談して連絡して報告をする

まだ…心のどこかで周りを信用出来てなくて

修行は続いているのだけれど(笑)


今、各地で戦っていらっしゃる従事者の方の

負担を考えると本当に言葉にならない

光景を見るとあの日を何度も思い出す

心から無事を願うのと

私のできる努力で遠回りの方法だけど

力になれたらと日々、考えている





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樹里
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