Noel

算命学研究家。歳位(算命学の奥義を極めた者の称号)。女性誌編集者として働いていた時に算命学に出会い、4年間の全研究過程を修了。免許皆伝。池坊華道家に師事。日本の花の世界と算命学を重ねながら、幸せに生きるヒントを探求中。noteでは算命学エッセイや暮らしの徒然を綴ります。

Noel

算命学研究家。歳位(算命学の奥義を極めた者の称号)。女性誌編集者として働いていた時に算命学に出会い、4年間の全研究過程を修了。免許皆伝。池坊華道家に師事。日本の花の世界と算命学を重ねながら、幸せに生きるヒントを探求中。noteでは算命学エッセイや暮らしの徒然を綴ります。

最近の記事

5分でわかる財運のセルフチェック法

算命学に関して私にいただくご質問第1位は、「財運」についてです。 「私には財運はあるのでしょうか?」 「財運がなかったら、どうすればよいのでしょうか?」 「ビジネスが成功しやすいタイミングはありますか?」 「そもそもよくわかっていないので、財運全般について教えてください!」 など、「財」にまつわるご質問は本当に様々。 算命学では、財運を鑑るための技法が膨大にあります。総合的にとらえるには大変に複雑で、また中には秘伝の内容もあり、個別でないとお伝えすることが難しいのですが

    • 運が良い人はどんな人?

      日付の変わらぬうちにと気忙しくかけた電話の受話器越しに聞こえる声は、まるで濃厚なクリームで磨いたヴァイオリンの木肌のように艶やかで光る声をしていた。目を瞑り、記憶を消してしまえば、その声は40代前後、働き盛りの男性の声のようにも聞こえる。声の主はその日91歳の誕生日を迎えた私の伯父である。身近な人物の中で「運が良い人」を思う時、私は真っ先にこの伯父のことが思い浮かぶ。 節目を迎える誕生年に伯父は必ず自分で宴を催してきた。会が開かれる行きつけのホテルの一室に駆けつけるのは、私

      • 心に残る私のごはん

        人生で心に残るごはんと言えば、小学3年生の時に家族みんなで夕餐に食べた母のシソかつだ。薄切り豚肉2枚の間に1枚のシソを挟み、あとはトンカツと同じ要領で衣をつける。普通のトンカツより、少しさっぱりとした味わいの揚げ物である。 その日は夏休みだった。日中は家族5人と父方の祖父というメンバーで、丹沢までドライブに出かけていた。見た目が布袋様にそっくりで、いつも黒目が見えないほど和かな笑顔を浮かべていた祖父は、その数年前に脳出血で倒れて以来、杖なしでは歩行が困難になっていた。丹沢で

        • 鎌倉の山族と海族を繋ぐもの

          普段よく聴いている音声配信「VOICY」でチャンネル検索を眺めていたら、かつて西荻窪で食堂を開いていた料理家のくしまけんじさんの番組に出会った。チャンネルのプロフィール欄には「鎌倉の山の家からお届けします」と記載がある。聴けばちょうどコロナ禍に見舞われた2020年に西荻窪のお店を閉めて鎌倉に移り住み、現在は料理教室を開かれるなどして鎌倉で活動されているという。 くしまさんが営んでいた西荻窪の食堂には、オープンしたての頃に噂を聞きつけて一度だけ伺ったことがあった。内装を手がけ

          子育ての"報い"とガーネット

          真紅に煌めく、美しい色石の指輪を身に着けている女性に出会った。 聞けばその石は、「ガーネット」だという。枯れた紅葉のように落ち着いた色合いの石は少し古めかしくて、私が子供時代によく聖堂で見ていたステンドグラスの色を思い起こさせた。ガーネットと古っぽさを勝手にセットにしてきた私にとって、年齢もずっと若く流行にも敏感で、アクティブに働くその女性がガーネットを着けている姿は、新鮮に映ったのだ。 石の中でもガーネットは「実りの象徴」と言われ、努力に報いをもたらす石として信じられてい

          子育ての"報い"とガーネット

          "古いもの好き"な私の生き残り方

          今年は「読書の年」にしようと決めている。 理由は単純で、昨年末に自分へのご褒美として長年恋焦がれていた読書灯をついに手に入れたから。北欧・デンマークの老舗照明メーカー、ルイスポールセンのphフロアスタンド。スタンドの色は真鍮・ブラック・クロームの3色の中から、少し古めかしいクラシックな佇まいに惹かれて真鍮を選んだ。一人で本に読み耽るためのリーディングチェアとしてすでに購入していた椅子に合わせ、"宅読"のお供として愛用している。 読書灯選びに限らず、思えば昔から新しいモノより

          "古いもの好き"な私の生き残り方

          白いモノで仕事運を養う

          気がつけば「白いモノ」が好きだ。 昨年、一目惚れして手に入れたジュエリーも「ハウライト」というマットな白い石が大ぶりにあしらわれたリングだった。石の世界でハウライトは「浄化作用をもつ」と言われる天然石で、その力は数ある石の中でも大変強く、心の濁りを漂白してくれるパワーストーンとして信じられている。 特に怒りを鎮めたい時に身に着けると良いそうで、このリングを買った時には「何か怒っていることがありますか?」と聞かれたほどだ。在宅ワーカーで仕事相手もよく知る馴染みの方々が大半、有

          白いモノで仕事運を養う

          「Japandi」という私の新しい暮らし方

          自宅のキッチンとリビングのリノベーションを思い立った2020年、準備のために最初に手をつけたのが、インスタグラムでの情報収集だった。#interior #roomdecor #kitchen など引っかかりそうなそうな#タグをつけて検索してみる。すると10年ぐらい前はわざわざ雑誌や書籍を買い求めなければ収集できなかったような、海外のおしゃれなキッチンや家のビジュアルが次々と出てきた。 『ELLE DECOR』をはじめ海外インテリア雑誌の各国アカウントも参考になった。そこから

          「Japandi」という私の新しい暮らし方

          どこに暮らしても、そこは聖地だと思えばいい

          「人それぞれ好みも置かれた環境も全く違うのだから、人と比べることに意味はない」とわかり切っているはずのアラフィフになった今でも、人の話を聞いて心がざわつくことがある。万年ポッチャリ体型で冴えない容姿に、パッとしない仕事の出来を日々憂いていた20代と比べたら、その回数は激減しているけれど、それでも歳なりの心のさざ波というのは、不可抗力で起きるものだ。情けないことに。 振り返れば、私にとって近年「心がざわつく」瞬間が訪れるのは、ママ友から旅の話を聞く時が多かった。南仏に行くとか

          どこに暮らしても、そこは聖地だと思えばいい

          家にいながら世界の人々と繋がる暮らし〜北欧好きでも、ただシンプルに暮らしたいだけではなくて〜

          北欧の暮らしやインテリアが好きだ。 リビングにはデンマークの名匠ハンス・ウェグナーの椅子やフィン・ユールのテーブルなどを少しずつ買い揃え、義理の両親から受け継いだ50年以上前の北欧のサイドボードと共に、スカンジナビアンデザインに囲まれた暮らしを楽しんでいる。 木やガラスなど、自然の素材や丁寧な手仕事を愛する北欧の文化も、日本人の感性と重なるところを感じる。我が家のリビングやキッチンにあるのも、北欧のものをはじめ、日本やアジアの国々などの熟練の職人の手で作られた木で作られたも

          家にいながら世界の人々と繋がる暮らし〜北欧好きでも、ただシンプルに暮らしたいだけではなくて〜

          うつわはミニマリストでなくてもいい

          今から15年くらい前、私が30代の頃に流行った「暮らしブーム」にのり、「うつわ」にのめり込んだ時期があった。仕事でそのテーマに携わることもあったし、何より自分が好きで、吉祥寺や西荻窪の古道具店や北欧雑貨店、世田谷の住宅街にあるうつわ店などにしょっちゅう足を運んでは、働いて得た多くをそれらの買い物に費やしていた。 夫も大の骨董好きだったことから、夫婦でアンティークにハマった時期もあった。時間も体力も惜しみなく注いで収集した当時の戦利品には、イタリアやフランスのアンティークの白

          うつわはミニマリストでなくてもいい

          謹賀新年2023

          明けましておめでとうございます。 2023年が皆さまにとりまして 幸あふれる素晴らしい1年となりますように。 本年もよろしくお願いいたします。 元旦の東京の空です。 今日の天気は雲ひとつない、素晴らしい快晴☀️。明るい1年を暗示するような空です。

          謹賀新年2023

          note始めました

          初めまして。私は数千年の歴史をもつ東洋思想、哲学、暦法、運勢学を網羅した古典学問「算命学」の研究家です。過去には出版社に約15年間、女性誌メディア編集者として働いてきました。現在は研究に加え、人気ブランドのプレスサポート(編集職)とのダブルワーカーとして活動しています。 私と算命学との最初の出会いは、2000年代初頭に編集担当として女性誌メディアで連載ページを担当したことでした。仕事として算命学に向き合うと、編集者の性なのでしょうか?どうしてそのようなアドバイスを受けるのか

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