note始めました
初めまして。私は数千年の歴史をもつ東洋思想、哲学、暦法、運勢学を網羅した古典学問「算命学」の研究家です。過去には出版社に約15年間、女性誌メディア編集者として働いてきました。現在は研究に加え、人気ブランドのプレスサポート(編集職)とのダブルワーカーとして活動しています。
私と算命学との最初の出会いは、2000年代初頭に編集担当として女性誌メディアで連載ページを担当したことでした。仕事として算命学に向き合うと、編集者の性なのでしょうか?どうしてそのようなアドバイスを受けるのか、その根拠をいちいち知りたくなります。そこで仕事とは別に様々な先生に個人で鑑定をお願いしては理由を尋ねたり、算命学の理論を少しだけ教えていただりを繰り返すようになりました。そんなモヤモヤした期間を数年過ごした結果、これならば「自分で勉強して納得したほうが、さらに腑に落ちるかもしれない」と思い立ち、その奥義を本格的に学び始めたのが算命学を研究する第一歩となりました。習得するには4年間の研究過程を終了せねばならず、大変長い時間がかかりましたが、何事も腹落ちするまで探求する理屈っぽい私にとって、この決断は正しい選択だったと思っています。
占いが国の政治や人々の暮らしと共にあった時代に起源をもつ算命学は、学べば学ぶほど予言的な「占い」ではなく、私たちの文化や思想、伝統や慣わしに深く影響を与えてきた「考え方」であることに気づきました。今にも残る私たち日本の行事や当たり前のように繰り返している日々の習慣の多くのルーツを、算命学の中に見出すことができます。こうした気づきに加え、生来のなぜ?を追求する気質も手伝い、ますます研究にのめり込み現在に至ります。
長年インプット中心の研究生活を続けてきましたが、あるとき目にした敬愛する料理家の先生のコラムで、「人に教える(伝える)ことが何よりも自分の学びとなる」という言葉に感銘を受け、2022年6月の天赦日と一粒万倍日が重なった吉日にインスタグラムで本格的に毎日更新で暦と日運をポストし始めました。
自身も学びながら、誰かのちょっとした励みになればと思い始めたインスタグラムでしたが、風の時代と言われて久しい今、私が想像もしていなかった規模とスピードで、新たな展開が次々と起きました。日本に暮らす皆様はもちろん、どちらかというとアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、南米などの世界中の多くの方々が私のアカウントをフォローくださり、情報をシェアしてくれたり、毎日のように心温まるコメントを寄せてくれたり。国境を軽々と超えた温かな交流が、東京に暮らす私の小さなスマホから生まれたのです。
世界と繋がれるインスタグラムというプラットフォームの特性上、国内だけの発信にとどまっていてはもったいないと思い、投稿は日本語と英語を併記したことも、あっという間に交流の輪が世界に広がった要因のひとつでもあります。文化背景のまったく異なる世界の方々が、私のアカウントに興味をもってくれたことに嬉しさと驚きを今も感じています。
そしてインスタグラムに加え、note でも執筆を始めることにしました。私が心に残った季節折々のひとコマを引き続きインスタグラムで発信しつつ、こちらのnote では日々の暮らしの気づきやお知らせなどを、エッセイ形式で徒然に書いてみたいと思います。
インスタ投稿のように軽やかに、読んでくくださった方の力に少しでもなることができれば嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。