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【新連載感想】雨の皇子と花の贄 / もといも先生【花とゆめ2025.2号】

あらすじ

龍に守護され龍の血の治める龗(リョウ)には龍の皇子と生贄の少女の伝説が残っている。そんな国のある村で5日後に結婚を控えた「花嫁」のよひらは、ある日家の前で怪我をした男・慈雨を拾う。

すきだったところ

・もといも先生、この短いスパンで新作バンバン出してるのすごいな~。
・タイトルがとってもおしゃれ。あとこれはただの泣き言ですけれども、先生!!!リョウの漢字難しいです!!!!!今回だいぶがんばって検索したのですけど、リョウと呼んで龍のつく漢字っていっぱいあるんだ……。見つけられてよかった……泣 でもやっぱり意味はどんぴしゃですごい。
・よひらと慈雨の正体がわかって読む2回目がとくにめちゃくちゃおもしろくて! ぜんぶ味がある~~!
・予告でもカラーの紹介でも筋肉好きとか胸板好きとかが強調されているの、なに……?と渋い気持ちだったのですけど、意味がわかると納得しました。思えば最初から、よひらってムキムキに対して「いいなあ」だったんですよね。ムキムキが好きというより、そうなりたかった。自分が屈強な男であれば逃げられたかもしれないから。それはそれとして慈雨の筋肉のついた身体はとてもよかったです。
・物語(の皇子)を「だいっきらい」と言われた慈雨もわかって読むとめちゃくちゃよくて~~~!よひらの「大嫌い」を直にくらっているの、とっても味がある。
・よひらちゃんのお洋服とっても可愛い。あとけっこうお胸が豊かなのも……それにあまり頓着のなさそうなところも、逆にちょっとたじたじになる慈雨もよかったです。というか慈雨の倫理観がすごくすきでした。結婚を控えた花嫁と同じ寝台では眠れないとか、軽々しく女人の身体に触れないとか。手が遅そうな誠実男子、いいな……。というかこんなに可愛い女の子に看病されて四六時中一緒にいて少しもやましい気持ちを抱かないところがすっごくよかったです。慈雨、信頼できる男。
・名前を名乗るときの慈雨の表情すっごくよくてすきでした。看病しながら笑いあうふたりもお似合いでよかった。あとあと最後のページの慈雨の下がり眉の表情もすっごくよかった~~~!
・「ごきげんようクソッタレ!」がよすぎて!!! 覚悟ガン決まりの笑顔で火に囲まれる女、よすぎる。捨て台詞としても大正解すぎる。あなたはいなかったじゃない!って叫ぶところ、他の作品を出して申し訳ないのですけど図書館戦争別冊の柴崎が浮かんで……あのシーン大好きで……。
・伝説をなぞるお話ではあったけれど、それはそれとして看病してもらった慈雨はともかくよひらが「皇子だから」慈雨を好きになるわけではないと思うので、10年死ぬために生きてきた彼女がこの先どんな風に選んでいくのか、楽しみです。
・雨の降る龍の国、すごくすてきだった。

もうすこしほしかったところ

・龍にもいい龍と災厄の龍がいる……? 慈雨が龍の声が聞こえたと言っているのも気になりますし、第三皇位継承者なのも気になります。
・慈雨の髪型、憂くんもこんなだったような……先生の趣味……?
・あとこれはやっぱり好みの問題かもしれないけど、もといも先生の描くお顔と頭のバランスが苦手で……。いい表情もいっぱいあるにはあるのですけど……!
・この国の貴族(?)と庶民のパワーバランスどうなってる……? 最初に慈雨が子どもとぶつかったとき、だいぶ勢いのある様子でよひらが謝罪しているのとか、高貴な身分なのに「偉そうにしない」って思うシーンがあるので、もしかして身分の高い人はあんまり態度がよくないのかなと気になりました。
・慈雨がこの村を調査していたのも次で明らかになるのかな……?


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