見出し画像

【新連載感想】人の余命で青春するな / 福山リョウコ先生【花とゆめ2024.15号】

あらすじ

ひと月遅れで二子玉川高等学校の芸能クラスに入学した栗栖之依。ある事情ですべてを諦めているような之依に、同じオーディションを受けていたクラスメイトの二宮音士は反発する。やがて真っ直ぐに感情を発露させる音士に感化され、之依も自分の感情に気づく。

すきだったところ

・福山先生の新作!新連載!!青春群像劇だ~~~!!!!こんなんおもしろくないわけがない……。
・1話目で髪切る主人公ってめちゃくちゃいいよね。
・芸能クラスなだけあってみんな美形なのだろうけど、なにより音士くんのお顔がうつくしくもあり精悍さもあり幼さ儚さもありでスーパーグッド……。福山先生の描かれる下から見上げるようなお顔、だ~いすき。登場シーンの音士くんのお顔もめちゃくちゃかっこよくてすき。
・音士くん、青年らしい顔つきなのに身長は高いようで之依ちゃんとの身長差がめちゃくちゃよくて……カラー扉のよさ……。あと途中で之依ちゃんが着てるパジャマの柄と扉の音士くんのシャツの柄が一緒なのはなんだろう……。
・やっぱり福山先生の演出とモノローグと画面の使い方がもう心底、ほれぼれするくらい好きで……。よすぎる……。ホームで電車の音とともに感情が決壊するのすごいよかった。「私 悔しさで泣けるんだ 悔しさで 走れるんだ」も「きっと あの涙は 産声」もよすぎてこれが出るの天才……になる。最後のページ、之依ちゃんのお顔もよくて、鳥肌たった。
・カラーに並んだひとたちが絡んでくるなら、このちょっと変わった先生もだいぶ関わってくるのかな~~!まだひとりひとりどんな風に話が繋がっていくのかわからないので楽しみ!
・ひとの言葉ってものすごく残酷で、「あきらめなきゃいけない」って言われてしまったらもう「そう」で、だけど同じくらい、之依ちゃんは音士くんの言葉にも救われたはずで、音士くんは嫌がるだろうけど間違いなく音士くんって恩人になるよなあ、って思って。そりゃ懐くよな、とこのあとを読んでいるのでしみじみ思いました。何度でも言うけど死ぬってわかってから「産声をあげる」の、す~~ごい。
・芸能オーディション系のお話、久しく読んでなくてそれもめちゃくちゃ楽しみ。ガラスの仮面で育ったとこあるから……。

もうすこしほしかったところ

・ぜんぜんなんにもないんですけれども、群像劇にしてはいまのところピンとくる子がいないのは好みの問題。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集