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【子育て】手のかかる子は、とってもいい子!

保育士をしていると、当たり前ですが、子どもが怒ったり、泣いたり、ギャアギャア言ったり、駄々をこねたり…とマイナス感情を出してくることがあります。
そんなとき、それを受け止めることによって育まれる部分は大きいのではないかと思います。

例えば、遊びを終わりにしたい時に「もっと遊ぶー!」と子どもが言います。
その時に、「ダメに決まってるでしょ!」と言うのではなく、
「そうだね。楽しかったもんね。あと、もう一回だけやってから終わりにしようか」と声を掛けるのです。

子どもは、甘えるだけでなく、こういった感情を親にぶつけ、気持ちを受け止めてもらえることで、「こんな自分でも、ちゃんと受け入れられるんだ」と安心します。
勿論、叱られたりもするのですが、怒ったり泣いたりした途端、家から追放なんてことにはならず、
怒ったり泣いたりしても、変わらず家にはいられる、ご飯は出てくる、ということによって、こんな自分でも、ここにいていいんだな、と確認できます。


手のかからない、いい子になると…

ところが、マイナスの感情を出さない子、いわゆる「手のかからない、いい子」は、自分がいい子でいる間は存在を認めてもらえるけれど、もし自分が悪い子になったら(怒ったり泣いたりしたら)、その途端見捨てられるんじゃないか、見放されるのではないか、という不安がとても強いのです。
親からすると、「そんなことするはずないじゃないか」と思うのですが、子どもはそういう自分のマイナス感情を出して、受け止めてもらったという経験がないので、安心できないのです。
ありのままの自分でいいんだ、という存在への自信は、案外育っていないのだ、といえます。

あまりにもいい子すぎる、手がかからな過ぎる、という子を見た時は、どこかで、この子は我慢しているんじゃないかな、背伸びしているんじゃないかな、と考えて、大人の方からちょっと声を掛ける必要があるのです。
「いつもいい子にしてるけど、本当は何か我慢していることあるんじゃないの?」
「本当は、言いたいことあるんじゃないの?」

そのように言ってもらうと、
「じゃあ、言っていいのかな」と思って、子どもは少し話をしてきます。
それに対して、「今まで気付かなくてごめんね。話してくれてありがとう」と言ってもらって、初めて、自分の気持ちを素直に言えるようになる子があるのです。

また逆に、手のかかる子(怒ったり泣いたりする子)は、親にとっては大変かもしれませんが、それと日々付き合う中で、子どもの自己肯定感はしっかり育っているのだ、ということです。

「わがままを受け止めると、余計に図に乗るんじゃないか」
「悲しい気持ちに共感することで、弱虫になるのではないか」
と心配される人もあると思いますが、その必要はありません。
一時的には、手がかかるようになるかもしれませんが、
しっかり自分の気持ちを表現でき、受け止めてもらった子どもは、次第に気持ちのコントロールを身につけ、本当の意味で強い心へと育っていくのです💪✨


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