よく分からなかった映画「チャレンジャーズ」。でも面白かった。
ライターを生業としている私がこんなこと言ってしまうのはプロ失格ですが、映画「チャレンジャーズ」はよく分からなかったです。
でも不思議と面白かったので、その理由を探っていこうと思います。
あらすじ
テニス界の若きスタープレイヤー、タシ(ゼンデイヤ)。試合で彼女のプレイを見て、心を奪われたのが親友同士の2人の男子テニスプレイヤー、パトリック(ジョシュ・オコナー)とアート(マイク・フェイスト)。強気なパトリックはタシと付き合いが、テニスが原因で別れてしまう。しかもタシは怪我で選手生命が絶たれることに。そんなタシを慰めたのは、アートだった。さらにアートはタシに専属コーチになってほしいと打診する。
時は流れ、タシとアートは結婚し、子供を授かることに。アートを強豪選手へと育て上げるほどの辣腕ぶりを披露したタシ。すると目の前に、かつての恋人だったパトリックが現れる。二流選手に成り下がったパトリックだが、タシへの思いが再燃し、ついにはアートと試合で対戦するまでに勝ち続ける。アートを応援しつつ、パトリックへの思いもあるタシ。3人が出会ってから10年。果たして3人の恋と試合はどう進むのか⁈
太ももが綺麗! ゼンディヤに惹かれる
10年も続く三角関係というシンプルなストーリーながら、2時間の上映時間を楽しめたのは、やっぱり主演のゼンディヤが魅力的だから。
ゼンディヤって不思議な女優さんですよね。
思春期のティーンのように反抗的な目を作ったかと思うと、老女のように達観した目にもなる。拗ねたかと思うと、溌剌に笑う。コロコロと表情を変えてくる彼女をついつい見入ってしまいました。
足もスラーとしていて、生足を堂々と出すところも魅力的。太もも綺麗だなって思いました。女優さんって肉体の魅力を持っているなと再認識しました。だからラブシーンが絵になる。たまにこの人を見るだけで映画のチケット代はペイできた!って思える映画ってあるんですけど、本作はまさにそれ。ゼンディヤを追いかけすぎて、ストーリーを追うのを忘れてました。
映像センスが爆発
監督はイタリア出身のルカ・グァダニーノ。この方、独特の映像センスがあるんですよね。なんと言えばいいのか、人の感情の揺れ動きをそのまま映像にして、見る人を酔いしれさせる感じ。現実だけど、なんか現実ではない。そんな不思議な世界観があるんです。
今回は特に映像センスが爆発しており、タシとパトリックの逢引のシーンでは赤い照明を使いサイケな映像に仕上げ、ラストの試合では躍動的な音楽を流しカメラの位置がガンガン変わる。スローモーションを効果的に使い、独特の世界に招き入れられたよう。もう映像を楽しめばいいや!となってしまいました。
ブルース・リーの名言が出てきた
恋の駆け引きとか、男と女の恋愛の違いとか、考察しがいはあるけれど、考えることを途中で辞めてしまい、映画の世界に浸っていました。だから面白いけど、思考停止となり、どこがどう面白いのかがよく分からなくなりました。
考える映画ではなく感じる映画が「チャレンジャーズ」。「考えるな 感じろ」(ブルース・リーの「燃えよドラゴン」より)ですね。
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