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染め出し液×光学印象で磨き残しを徹底チェック!

みなさんこんにちは!
2025年12月、東京都杉並区に「のだデンタルクリニック西荻窪院」を開院予定の歯科医師の野田裕亮です。

今回は、医院に導入予定の medit社の光学スキャナ「medit i700」 に関する話題として、「今後の可能性」についてお話します。

medit i700

medit i700の特徴と新たな活用法

光学スキャナがどのように診療に役立つか、これまでも様々な角度から検討を重ねてきました。そして今回、medit i700 を使用し、実際に染め出し液で染めた口腔内をスキャンするテストを行いました。その結果から、ブラッシング指導や患者教育における新たな可能性を感じたので、ご紹介します。

・染め出し液を使ったスキャンテスト

皆さん、小さい頃に歯磨きチェックのため染め出し液を使った経験はありませんか?
ピンク色に染まった部分を見ると「ここが磨けていない」と一目でわかり、歯ブラシの当て方を指導されたことがあるかもしれません。

しかし、写真や模型を使った説明では立体感がなく、特に内側の部分が分かりづらい…。そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

medit i700の活用で見える新たな世界

medit i700 は、色調の再現性が非常に優れており、染め出した箇所が鮮明に確認できます。
また、スキャンデータを立体的に様々な角度から見ることができるため、以下のような活用が可能です:

  • 上下顎の全体像をリアルに表示

  • 磨き残しの箇所を内側まで正確に確認

  • 喉に近い奥歯の状態まで立体的に把握


頬側からスキャンをした画像 歯肉の淵に染まりが確認できる
鏡でご自身では見えない上顎の内側のアングル
喉の方かた見た下顎の内側のアングル
噛み合わせた状態を内側から見た状態

実際に口腔内をスキャンしてみたところ、内側の赤く染まった部分に驚きの声が上がるほど。患者さん自身が自分の口腔内データを見ることで、磨き残しの状況をより理解しやすく、ブラッシング指導がスムーズになると感じました。

・データ管理と衛生士指導の新たな可能性

medit i700のスキャンデータは簡単に保存・管理が可能です。この特性を活かし、ブラッシング指導におけるBefore / Afterの比較を簡単に行えます。これにより、患者さんが努力して磨き方を改善した成果を、視覚的に確認できる仕組みを提供できます。

さらに、どの衛生士が担当しても情報を共有しやすく、指導内容の統一や質の向上にもつながります。

ただし、この仕組みを最大限に活用するためには、衛生士のスキャン技術の向上や指導内容のアップデートといった工夫が必要です。

・mediti700の可能性は無限大

光学スキャナーの活用法は、アイデア次第でさらに広がります。
medit i700 を通じて、患者さんにとって分かりやすく、実践しやすい診療スタイルを追求していきます。

私たちは、患者さんが自身の健康に積極的に取り組める環境を作りながら、日々の診療に取り組んでいきます。

以上、今回のご紹介でした。
次回もお楽しみに!

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

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