小笠原着発旅行記 帰り編
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2日目
15時乗船
4デッキの乗船案内がかかり船に乗り込む。その前におがさわら丸の勇姿を撮影。帰りもよろしくお願いします。
乗船口の前では警視庁と海上保安庁の方が目を光らせていた。怪しい人が乗り込んでいないか確認するためだろう。どうせだから税関と自衛隊の方もいらしたら良いのに。
自室に荷物を置いてデッキへ。すでにたくさんの人がいるが隙間を見つけて手すりのそばに立つ。行きの船で出会った方が見送りにいらしてくれたので、それなりに手を振る。出港前に太鼓のパフォーマンスがあって、出港の銅鑼が鳴る(やっぱりうるさい)。
ゆっくり岸壁を離れておがさわら丸は静かに東京へと歩みを始める。今生の別れかというほど見送りがいっそう激しくなる。船が沖に出るのに合わせて岸壁ギリギリまで人がやってくる。ありがたいなぁ。
左手を見ると漁船や観光船がスタンバイしていて、おがさわら丸に合わせて並走し始める。もしかしておがさわら丸のお見送りができるアクティビティとかあるのかな。
並走する船から海に飛び込む人もいる。南国とはいえ5月の海は冷たいだろう。風邪引かないでね。
最後に海保さんのさざんくろすが豪快な滑走からの急減速とターンを魅せてお見送り終了。お見送りで一番はしゃいでたのは海保さんだったな。海保さんの能力の高さがよくわかりました。
16時クジラ見物
シャワー後にもう一度デッキへ。クジラがいないか目を凝らすけど見つからず。17:00すぎまで海を眺めてボケーっとしたところで船室へ
18時夕暮れ
適当にベッドメイキングしてかぎ編みタイム……30分ほど編んで日没を見にデッキへ。きれいな海と夕暮れの空がどこまでも続く孤独な空間。そんな中をおがさんは東京に向けて独り突き進む。
雲で沈む瞬間は見れなさそうだな。
横の子供が「雲どけー!!」とか「あっちいけー」とか騒いでる。これならおがさんも寂しくないかな。
雲がとてもきれい。このダイナミックな景色は東京だと見れないだろうな。
19時夕ご飯
夕ご飯は父島で水揚げされたメカジキのメンチカツ定食と追加でアンチョビキャベツ。疲れてるしお酒はいいかな。お野菜は意識して取らないとね。
メンチカツの断面はこんな感じ。普通のお肉と比べると白っぽい。味は淡白だけど旨味があって大変美味しい。数量限定なので食べたい方はお早めに。
ご飯食べてるとちょっと気持ち悪くなってきた。行きよりも揺れてる気がする。6デッキで夜風に当たってから4デッキのインフォメーション前をぶらぶらする。
小笠原村民だよりがあったので読んでみる。こういうのは生活が感じられて面白いんだよね。
ははじま丸のクルーズとかもやってるんだ。さるびあ丸も休航日にクルーズとかすればいいのにと思うけど、儲からないよなぁ……。でもおがさわら丸使ってナイトクルーズとかやったら面白いんじゃないかな。
20時かぎ編み
20分ほど読んで自室でかぎ編み再開。フリースペースが良いんだけど椅子が埋まってることも多いんだよね。
まぁこんなものかな。繋げたら敷布代わりに使えるでしょう。
寝る前にデッキへ。星が見えるかな。
真っ暗だし波音がすごいしちょっと怖い。上を見上げるとわずかに点々と星が見える。満天の星空とはいかなかったが、曇り空だからしょうがないな。
21時就寝
眠いので寝る。おやすみなさいー
揺れてるのにもすっかり慣れてしまった。
3日目
7時朝食
おはようございます。時刻は6時半、日の出は逃してしまった。電光掲示板を見ると30分遅れの16時竹芝到着予定となっている。いいんですか30分も長くおがさわら丸を楽しんで。適当に身支度して朝食へ。昨日の朝食は食堂だったので今日はラウンジかな。
デッキをブラブラしながらおが塩を舐めて、開店5分前の6:55頃にラウンジに到着。既に10人ほど先客がいる。サンドイッチとミネストローネのセット(800円)を注文。
うん……食堂の500円定食の方がボリュームあるな。あとラウンジはご飯食べない人も使えるので席が埋まりがち。
そんなわけで食べ終わったら、そさくさと退散。7デッキでおが塩を舐めながら八丈島を探す。
あ、あれか。
うっすらと影が見える。大小2つの山がきれいだ。しばしインターネットとおが塩を楽しんで自室へ。
8時かぎ編み
針と糸を持って4デッキのフリースペースへ。1時間ほど編み物を楽しむ。近いところ見てても酔わないのは大変ありがたい。アネロンのおかげもあるけど意外と船に強いのかな。
自室に帰って荷造り。パッションフルーツをどう詰めるか迷う。使ってない服の間に挟めばいいかな。というか荷物多いな、ボストンバックがパンパンだ。
10時おやつ
これが食べたかったアップルパイ。クーポンがあるのでパッションフルーツジュースも注文。パッションフルーツジュースは甘すぎず酸っぱすぎず割と好きな味だ。
味は大変良いけど、作り置きなことを加味してもパイ生地のサクサク感が無い気がする。美味しいから良いんだけどね。アイスクリーム乗せればよかったな。
11時おが塩見物
note書きながら撮った写真を見返してるけどおが塩の写真が多すぎる。こいつ馬鹿じゃねぇの。美味しいから良いんだけどね。
これはほんの一部でもっとたくさん撮ってた。よほど暇だったんだな……
おが塩見物したら船内へ、疲れたので軽く一眠り
13時お昼ご飯
食堂のオムライスにしようかと思ったけど売り切れだったのでラウンジのパッションフルーツカレーに。マンゴーフルーツジュースも注文
写真が皿に盛り付けられたやつだったので詐欺すれすれだなと思いながらいただく。フルーティーな香りで辛さはそこまで感じない。味はふつうに良いです。
ラウンジの売店では花のろうそくも売っていた。
14時お船見物
カレーを食べている間におがさわら丸は浦賀水道に入っていた。速度も12Ktsまで落ちて揺れや波も穏やかになる。
浦賀水道の中では色んな船とすれ違う。交通の要所であることを感じる。
相方が怪我してドック入りのかなや丸さんだ。かわいそうだけどお尻撮っちゃうね。
AISを見るとお昼の竹芝発はセブンアイランド友のようだ。右舷に移動して友が来るのを待ち構える。少しづつ船が大きくなりあっという間にすれ違っていった。
浦賀水道では長さ50m以上の船は決められた航路を速度12Ktsで航行する義務がある。しかしセブンアイランドたちの長さは27mでなので速度制限は課せられてない。そのため浦賀水道の東側を40Ktsでかっ飛ばしながら走れるのだ。
ここで立派なおが塩を発見。塩分過多になりそうなので、もう舐めないよ。(人も多いし)
一旦自室に戻って最終の荷造り。ボストンバッグがくっそ重い。
15時飛行機見物
再びデッキに上がる。ベイブリッジを過ぎて川崎の沖を航行中だ。遠くに飛行機の音が聞こえて羽田が近いことを察する。
A350は推し。鼻と足と主翼の付け根と翼端とお尻と腰回りと前足が好き。全てが可愛いし全てが愛おしい。
D滑走路の端をかすめてC滑走路に並行して走る。
時刻は15時30分ごろ。都心上空飛行ルートになっており、おがさわら丸と並行して飛行機が着陸してくる。
お船見物も忘れない。岸壁に止まるコンテナ船と飛行機を一緒に楽しむ。沖羽田も行ってみたいなぁ。
しばしご褒美のような時間を過ごしていると竹芝桟橋が近づいてくる。いよいよ旅の終わりの時間だ。長いようであっという間だったなぁ。船室に戻るようにと案内はないが、この先家まで帰る体力を温存するために自室に戻る。お隣さんにご挨拶して、忘れ物チェックをして入港を待つ。
岸壁に接触してホーサーが軋む音が聞こえると入港完了の案内放送がある。行きと同じように7デッキから順次下船していき、4デッキの案内で自分も竹芝桟橋に降り立つ。あぁ帰ってきちゃったな。
竹芝のアンテナショップ「東京愛らんど」で買ってきたお土産の半分ぐらいが売ってることに絶望しながら、デッキの上がっておがさわら丸の姿を見に行く。
1000kmの航海を終えて一休みしている姿を見てお疲れ様と心のなかで声をかける。あと垂直船首かわいいね。舐めていい?
いつまでも見ていたいけど、日のあるうちに家につきたいのでほどほどで退散。このあと自動改札で荷物が通らなくて後ろの人に手伝ってもらったり、バスでお金をいれるところを間違えたりしたけどどうにか帰宅……
終わりに
来年もまた行きたいな。
出来ればJAXAと国立天文台の見学に行きたいけど着発だと苦しいだろうなー
ここまでお読みいただきありがとうございました。これで小笠原着発日記は以上となります。あなたももし興味があれば小笠原着発してみませんか?