「働く」ということは。
働くとは「傍(はた)が楽になる 」ということを以前、人から聞いたり、 何かで読んだことがある。
またその言葉自体には、お金を稼ぐとか、稼がないとかの意味は、含まれていない。
しかし思う。「働く」ことは、労働をしてお金を稼ぐ意味だと勘違いをしてる人がいるのではないか、ということ。
収入を得るための労働をすることだけが「働く」という意味ではなく、収入を得てなくても、周りの人が楽になるために労働していることも「働く」という意味だ。
なので無収入の家事労働も「働く」ことのひとつ。家事をやってくれる人がいるからこそ、安心して外で働くことができる。
わたしの亡き父も生前「働く」という意味を分かっていなかったから、わたしの母とわたしに「食わせてやっている」と言ったのだと思う。
お金がなければ、いまの世の中で生きていけない。それにお金を稼ぐには、我慢しなければならないこともある。
しかしそうだからといって、お金を稼ぐほうが上という考えがあるとしたら、それは間違っているのではないか。
自分ひとりで稼いでいるひとだって、自分ひとりでは生きていけない。自分ひとりで何でもできるわけではない。周りの誰かが支えてくれているからこそ、生きていけるのだ。
どちらの「働く」意味もリスペクトできるようになれば、世の中がもっと平和になるんじゃないかなと、思うわたしである。