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休職する覚悟 8.結果報告の不安
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病院の会計まで終わり、病院の駐車場で少しボーっとしていました。
妻や子供たちになんて言おう。
適応障害ということを理解してくれるだろうか。
休職することを受け入れてくれるだろうか。
自分でもまだ どうすれば良いのかわからないのに、家族に何て話せばいいのか考えていました。
直接話さないといけないが、会って話すのが怖い。
とりあえず妻にはLINEで一報入れようと思い、スマホを取り出しました。
「診察終わりました。適応障害のため、2か月休職となりました。」
と送信してみましたが、少し経っても既読がつかない。きっと忙しくて気づいていないのでしょう。
何とも言えない気持ちの中 駐車場を出て、回り道をしながら時間をかけて帰りました。
家に帰ると誰もいませんでした。
妻と子供たちは外出しているようです。 私は部屋で一人、「どうしよう、どうしよう。」とただ考えていました。
夜になって妻と子供たちが帰ってきました。公園で遊んだ後、スーパーで買い物をしてきたらしく、みんな楽しそうです。
子供たちの前で休職の話をするのはまだやめておこうと思い、妻だけドライブに誘い、子供達には少しの間だけ留守番を頼みました。
ドライブ中、車内で妻に診察結果を報告しました。「適応障害により休職2か月。それ以降はまだわからない。」
以前から休職になるかもしれないことを話していたので、妻は「わかりました。」と すんなり受け入れてくれました。
ただ、やはり不安がかなりあるようです。
妻が気にしているのは、私のことはもちろんですが、その他に生活のこと。お金、仕事、家庭のことです。
お金については、傷病手当金があることを説明しました。具体的には、給料の6割程度が支給されること、税金などは今までと同じく毎月引かれること、支給まで時間がかかるため、当分は貯金でやりくりしないといけないこと。
やはりお金はかなり厳しい状態になりそうです。
いざとなったら、積み立てていた保険を解約すれば、まとまったお金が入ります。これは子供のために使うつもりでしたが、本当に困ったときは使うしかありません。
生活できないという最悪の事態は避けらそうなので、頼りにするしかないです。
仕事についてですが、以前相談していた時と同じく、転職は考えていなく、今は会社の制度を利用して、しっかり休みたいと話しました。
ただ、会社に残っても、今までの業務のままだと、再び同じ症状が出るかもしれないので、復職後に違う業務に異動できるよう、会社と交渉するつもりだと伝えました。
家事・育児についてですが、今まで何もやってこなかった自分が悪いのですが、休養しながら家事をする自信がありません。
家事は今まで通り妻にやってもらいたいと話しましたが、妻は今の時点で家事・育児・仕事で手一杯になっていると。
ここにきて旦那の世話まではできないと。さらに今は子供が夏休み中。1日中子供が家にいる状態で、いつも以上に面倒を見なくてはならない。 むしろ妻の方が倒れてしまいそうだと訴えてきました。
私も妻が働きだしてから家事を手伝うようになりましたが、全然足りなかったようです。
話し合いの結果、私は長いこと家に引きこもるのだから、家事は私が担当することになりました。
家事ド素人である自分が明日からやっていくことになりましたが、果たしてうまく家事ができるのだろうか?休養できるのだろうか?
新しい不安が出てきて、心配事が増えてしまいました。
いろいろ話しているうちに、かなり時間が経っていました。
家で留守番している子供たちが心配なので、話し合いはここまでにして、家に帰ることにしました。
帰りの車内空気は重苦しく、ほとんど無言でした。
今後の不安が重く圧し掛かってきて苦しくなりましたが、妻も同じ気持ちだったと思います。
このときは家族のことで頭がいっぱいでしたが、帰り道、会社へも伝えなくてはいけないことを思い出し、さらに落ち込むような気持ちになりました。
次回へ続く→