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休職する覚悟 4.妻に相談しました


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家庭の話になりますが、
今まで仕事のことしか考えていなかったため、家事や育児はすべて妻に任せっきりでした。 
ちなみに、私の家事スキルはほとんどなく、料理は目玉焼きが精一杯。洗濯機の使い方も分かりません。 掃除をするときは、物を端に寄せて終わり。ゴミの日も曜日が分からず、妻に言われたものを捨てに行くだけでした。 
家事を何もしないことで妻に怒られつつ、たまに皿洗いをする程度。こんな夫だったので、妻は専業主婦として家庭を支えてくれていました。
妻のおかげで今まで生きてこられたのだと思います。 

普段から妻には仕事のことを話していましたが、いつしか愚痴や文句ばかりになり、ストレスから小さなことで怒鳴ってしまうことが増えました。子供にも強く言ってしまうこともあり、家庭内は重苦しい空気になっていました。 
妻と話すたびに口論となり、喧嘩が絶えない日々。数年前から、妻も嫌気がさしていたのだと思います。それでも妻は私を見放さず、家庭を守り続けてくれました。本当に感謝しかありません。 
しかし、私は妻の気持ちに気づかず、「大黒柱は自分であり、家族を養う責任がある」と息巻いて、仕事を止めて家庭に向き合うという事は考えませんでした。 

子供は男の子が二人います。成長するにつれて、食費や教育費が増え、私の収入だけでは足りなくなったため、去年から妻が働きに出るようになりました。 妻が働き始めたことで、私も家事を手伝うようになり、朝は早起きして洗濯とゴミ捨て、夜は食後の皿洗い。簡単な作業ではありますが、仕事人間の私には慣れない作業であり、負担に感じていました。それでも黙々と作業をこなしているうちに、いつしか自然と受け入れることができました。 
家事をしている時間は、仕事から離れられる唯一の時間。意外にも気持ちがリセットされていたのかもしれません。 

ある日、仕事がどうしても回らず、次の日の会議が不安で途方に暮れていたとき、意を決して妻に打ち明けました。
仕事の状況のこと、体が調子悪いこと、休んで楽になりたいが休むことができないこと。
妻は、以前から私の愚痴を聞いていたため、ある程度分かってくれていました。体調が悪そうなのも感じていたらしく、「何を考えているのか分からない」「すぐにイライラして話を聞かない」「顔色も悪い」と言われました。 
妻としては、休んでほしい気持ちはあるが、この先、今の仕事を続けられるのかが心配で、体調不良が続くなら転職してほしいと考えていたようです。
私も転職を考えたことはありましたが、とても転職活動をする元気はありません。今の状態では、良い会社や仕事を見極める自信や、転職活動する活力がないのです。 誰かに仕事を紹介されたら、ブラックな仕事でも飛びついてしまいそうな精神状態でした。 そのため、今の状態で転職しても失敗すると思い、今は会社に残ることを選びました。
妻にも、「転職ではなく、今の会社で何とかしたい」と伝えたところ、複雑な表情をしましたが、その後は何も言いませんでした。きっと納得していないのでしょうが、私の意見を尊重してくれたのだと思います。  

妻に話したことで、自分の気持ちが少し軽くなりました。一歩前に進めたような気がします。 これで仕事の状況がすぐに変わるわけではありませんが、未来を変えるための第一歩を踏み出せたと思います。 

次回に続く→


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