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休職する覚悟 5.休職中のお金の話

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会社を休むことを少し意識してきましたが、休職とはどんな感じなのだろうと思い、調べてみることにしました。

文字を読むのが苦手なので、主にYouTubeで検索してみると、「休職中の過ごし方」など、いろいろな動画が出てきます。
休職経験者の方々の動画もたくさん出てきますが、みなさん口を揃えて「休んでください」と言っています。
しかし、「休む」ということができないから悩んでいるのです。休まずに回復する方法を求めていました。薬で治す方法やカウンセリングで悩みを解決してもらう方法などもあるみたいですが、やはり最善策は休むこと。
動画を見るほど、心が崩壊する前に休むことが大切だとわかり、だんだんと仕事を休まなければいけないのかなと思うようになってきました。

もし、休職となった場合、私の主な不安は「仕事」と「お金」の2つでした。
自分の仕事は誰かがやってくれるのだろうか?上司の立場として、今まで部下の仕事のフォローは私がやってきましたが、今の状態では自分が抜けると組織が回らなくなるのは目に見えています。こんな状態ではたして会社を休めるのだろうか?と不安になりました。

会社の休職の対応について、就業規則を見て調べてみました。
私の会社では私傷病休職の期間は5年だそうです。5年を過ぎると退職。5年も休職することは無いと思いますが。
給与も私傷病の休職では給与支給無し。勤続年数も休職中は一時停止となるようです。ボーナスや退職金など、勤続年数が関係するものに影響ありそうですが、休職なので、ここは仕方のないことです。
有給休暇はまだ20日残っていましたので、連続で20日間休めば欠勤にはならないかもしれませんが、その後も休むとなってしまうと給料が出ない。扶養や住宅などの手当ても支給無し。
やはりお金のことを考えると休むわけにはいかないです。家族の為にも働かないと。しかし、体がもつかどうか心配です。 

いろいろ調べると、休職した場合、傷病手当金というものがあることを知りました。この手当金が休職したときの唯一の救いになりそうです。

傷病手当は健康保険加入者が対象で、給料の2/3(約6割)程度が支給されるとのことです。社会保険では支給されないそうですが、私は会社員なので健康保険です。問題なく申請できそうで良かったです。働けない状態でも6割の支給があるのは助かりますが、生活は厳しくなりそうです。

ちなみに、傷病手当金受給の条件は下記のようになっています。
 ・健康保険の被保険者であること。(社会保険では受給できません。)
 ・業務外の病気やケガであること。(業務中のケガは労災保険が適用されます。心の病気は労災認定が難しいそうです。)
 ・病気やケガで仕事ができないこと。(病院で診断してもらい、傷病手当申請書を記載してもらいます。)
 ・給与が支給されていないこと。(有給で休んでいる場合は、給与が支給されているため受給できません。)
 ・連続して3日間以上休んでいる事。(この3日間には有給や土日も含まれるので、土日+1日有給取ると4日目から支給対象になります。)
 ・受給開始してから通算1年6か月まで。(通算なので、一度復職後に再度休職した場合、日数は合算されます。これを超えると支給されません。)

具体的に傷病手当金がいくら支給されるのかが気になります。
傷病手当の計算方法ですが、「標準報酬月額」を30日で割った金額の2/3が1日当たりの支給額になるみたいです。土日も含めて支給されるため、1か月まるまる休職すると、その月の日数分支給されます。
「標準報酬月額」という聞き慣れない言葉が出てきましたが、これは簡単に言うと、過去1年間の給与の平均額を、キリの良い数字に区分したものだそうです。

【参考:全国健康保険協会】

ここで注意が必要です。この支給額が入金されますが、そこから税金や保険などの控除が発生します。ここで注意が必要です。この支給額が入金されますが、そこから税金や保険などの控除が発生します。

次に問題になるのが傷病手当支給までの期間です。
休職した翌月にならないと、会社と病院から休職証明をもらえないため、休職開始月は申請が間に合わないです。
さらに、そこから申請書を提出しても、その後、健保側で審査が入りますので、すぐには支給されないのです。会社の総務の人に聞いてみましたが、初回の手当支給には審査に時間がかかるらしく、2~3か月は覚悟した方がよいと言われました。

支給までの期間(イメージ図)

それまでは無給状態になりますが、税金や保険料の支払いは毎月あるため、支給までの間は貯金を切り崩して何とかする必要があります。私の場合、毎月十数万の支払いがあるとすると、貯金ではカバーしきれなくなる可能性があるので、節約しながらやりくりしていくしかありません。

とりあえず傷病手当金があるということがわかり、少し安心しました。
休職となった場合、家族には迷惑かけてしましますが、傷病手当金に頼るしかなさそうです。

次回へ続く→


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