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情報処理安全確保支援士試験に独学で合格した勉強方法(合格体験記)

大分遡りますが、2019年4月の情報処理安全確保支援士試験に合格しました。当試験は、2023年秋期試験より、受験しやすく等の理由により、午後Ⅰ・午後Ⅱが統合されております。
変更前の合格体験記とはなりますが、私の体験が皆さまの一助になれば幸いでございます。

<平成31年度 情報処理安全確保支援士 試験結果>
 午前Ⅰ 95.20点
 午前Ⅱ 88点
 午後Ⅰ 82点
 午後Ⅱ 69点



1.情報処理安全確保支援士試験とは

サイバーセキュリティリスクを分析・評価し、組織の事業、サービス及び情報システムの安全を確保するセキュリティエンジニアや、技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案して経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指す方に最適です。
 
■対象者像
サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者
 
■受験資格 ・受験料
・年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験可能
・受験料:7,500円(税込)

■試験時間・出題形式・出題数(解答数)
・午前Ⅰ 9:30~10:20(50分)
       多肢選択式(四肢択一)
     出題数:30問 解答数:30問
・午前Ⅱ 10:50~11:30(40分)
     多肢選択式(四肢択一)
     出題数:25問 解答数:25問
・午後  12:30~15:00(150分)
     記述式
     出題数:4問 解答数:2問


2.試験合格のメリット

情報セキュリティに関する高度な知識とスキルを有することを証明できるため、専門性と信頼性の証明ができ、昇進・昇格、新たな職務への挑戦、転職等、キャリアの発展につながる可能性があります。
  
情報処理安全確保支援士試験の合格者は、他の資格試験で免除される項目があり、将来的にこれらの資格取得を目指している方は、視野に入れておくとよいかと思います。

■試験と免除される試験内容
・弁理士試験:論文式筆記試験の選択科目(理工Ⅴ・情報)が免除
・技術士試験:第一次試験の専門科目(情報工学部門)が免除
・ITコーディネータ(ITC)試験:ITC試験の一部が免除される専門スキル 特別認定試験を受験可能

3.受験理由

IPAの試験は、20代の頃に基本情報技術者試験(2回目で合格)、ソフトウェア開発技術者試験(現:応用情報技術者試験、2回目で合格)、情報セキュリティアドミニストレータ試験(現:情報セキュリティマネジメント試験、初回合格)を受験しておりました。以降、久しくIPAの試験から離れておりました。

そうこうしている内に40代になり、他企業の方とも交流を深める中で多くの良い刺激をいただき、「久々に勉強してみようかな」という気持ちになったことが大きなきっかけになったと思います。
直接セキュリティ関連の業務に携わっているわけではないですが、セキュリティに興味・関心があったことから、当試験を受験するに至りました。

4.午前Ⅰの勉強方法

(勉強時間→15時間)
  
正直、午前Ⅰは午前Ⅱ以降への注力を考慮すると、「免除」の権利を取得しておくことが望ましいです。
応用情報技術者試験・安全確保支援士試験・他高度試験の合格、または、他高度試験・安全確保支援士試験の午前Ⅰのみの合格により、合格後2年間は「免除」の権利を取得することができます
 
午前Ⅰから受験する場合は、過去問演習を中心に実施しました。
高度午前Ⅰはその回の応用情報の午前問題から30問を抜き出して作られるので、応用情報午前問題と問題範囲は同様となります。
よって、解説のついている応用情報の過去問対策サイトで直近5~6年分を
対策しておけば問題ないと思います。 

5.午前Ⅱの勉強方法

(勉強時間→25時間 教科書のインプット10時間+過去問15時間)
 
まず全体感を体系的に理解
するために、「徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書」を読み込みました。(以下リンクは最新版です。)
ボリュームが700ページ以上と多いので、通しで読んだのは1週のみで、その後は問題演習後の確認等に活用しました。

そのうえで、こちらも過去問対策サイトで直近5~6年分を対策しました。
答えだけを暗記するのではなく、「なぜそのような回答になるのか」を過去問対策サイトの解説を確認しながら体系的に理解するようにしましょう。午後に必要な知識定着にもつながるのでお勧めです。

なお、当時は利用していなかったですが、Youtube動画「まさるの勉強部屋」さんも非常に参考になると思います。


6.午後Ⅰ・午後Ⅱの勉強方法

(勉強時間→午後Ⅰ50時間、午後Ⅱ60時間)
 
過去問中心の学習を行いました。平成21年度の情報セキュリティスペシャリスト試験から直近の平成30年の情報処理安全確保支援士試験の過去問を全て行いました。(午後Ⅰ:10年分×3問=30問、午後Ⅱ:10年分×2問=20問)
今思うと直近5~6年分でも十分な気もしますが、当時は久々のIPA試験だったので、念入りに実施していたと記憶しております。

問題に取り掛かる際は、正確な理解を目的に読み違いしないよう配慮しました。具体的には、問題のテーマ(例えば、令和6年度春期の場合、問1:APIセキュリティ、問2:サイバー攻撃への対策、問3:Webセキュリティ、問4:Webアプリケーションプログラム)をまず確認し、これからどのようなことが問われるか、関連キーワード等をイメージしながらのぞみました。
また、情報資産・脅威・脆弱性、セキュリティポリシ、セキュリティインシデントの記載に注意しながら読み、各設問にのぞみました。

8.試験当日の状況・留意事項等

■前日と朝
午前Ⅰからの受験でしたので、余裕をもって、前日は22時か23時頃に就寝、当日6時に起床のスケジュールとしました。
早起きの理由としては、試験会場には、余裕を持って遅くとも1時間から1時間半前には到着したかったためであり、電車遅延時にも速やかにリカバリできる態勢にしておきました。
朝ご飯は割としっかり目に食べ、コーヒーを飲みながら午前Ⅰ・Ⅱの最終確認を行うことで、脳のウォーミングアップになりました。
 
■お昼
昼食は早めに試験会場に到着する場合は、近くのコンビニで購入することもありですが、最寄り駅のコンビニで調達しました。(サンドイッチ、トマトジュース、麦茶、チョコレート)です。

■試験中 
他の皆さんも記載しておりますが、長丁場となり脳を酷使するので、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの前には必ずチョコレートを食べて糖分を摂取するように心がけました。
  
午後Ⅰ・午後Ⅱは、上述の勉強方法記載のとおり、問題の正確な理解を目的に読み違いしないよう配慮しました。
また、仮に解答がわからない場合でも、必ず何かは記載するように心がけました。粘ることで、部分点につながる可能性もあるからです。

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