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若きサムライのために (1)

(中高時代の恩師に依頼されて書いた文書をnoteでも公開することにしました。各話1,200字/全7回)

皆さんはじめまして。

教え子たちの進路について何か書いてくれ、と●●先生に依頼されたのですが、僕が高校生の時に先生にお説教されたとしても、まともに聞く耳など持たなかったでしょう。そもそも、●●先生に何を教わったかなんて全然覚えていません(笑)。ですから、ここであまり堅苦しいことを述べても、皆さんの印象には残りにくいと思います。
とはいえ、僕の経験や考えが、少しでも皆さんのお役に立てればと思い、筆を進めることにします。

僕は小学校から高校まで、東京の●●学園という学校で育ったのですが、平成元年(1989年)に中学に進んだ時の、最初の担任が●●先生でした。

大学を出て、平成12年(2000年)に社会人になり、最初の9年間は総合商社、その後重電メーカーに転じて5年間働いた後、外資のロボットメーカーに転職して4年間過ごし、そして一昨年、現在の勤務先である別の外資ロボットメーカーから引き抜きにあい、現在に至ります。社会人21年目になります。

あまり落ち着きのない人生ですが、僕は元々あがり症なので営業なんて絶対務まらないと思っていたのに、実際には20年間ほぼずっと営業一筋、今ではお客さんの前で講演もたくさんしています。そして、英語なんて全然話せないのに、勤務先は外資なので英語が必須です。それでも何とかなっています。

そう思うと、現時点で皆さんが考えているご自身の姿も、実は単なる決めつけであったり、自分の可能性に気づいていないだけかも知れません。ですから、まず皆さんに何か申し上げるとすれば、今この時点での考えや、強みなり弱みなりが、将来にわたってずっと通用するものではないし、自分も周囲もどんどん変わってゆくという自覚が必要で、変わってゆく状況をむしろ楽しんでいただきたい、ということです。

さて、進路を考えるといっても、試験や面接を攻略することがゴールではないと思います。進学する学校、就職する会社や組織でやりたいこと、達成したいこと、に目的があるはずですよね。

我々はとかく、分かりやすい答えに飛びついてしまいがちですが、実際には、正解のないものに対して、自分なりの考え方をもって答えを想像してゆく、答えに近づいてゆくプロセスや努力が必要になるのだと考えます。

一番身近な例は恋愛ではないでしょうか。彼氏彼女を手に入れる為の決まった最適解なんて存在しないでしょう。仮に存在したとして、皆が皆、通り一遍に同じことをしたら、揃ってラブラブになれるのでしょうか? そんな訳ないですよね。

人それぞれに、状況に応じた作戦を練って事を進めないと、欲しいものを手に入れるのは覚束ない、ということはお分かりいただけるのではないかと思います。

では、皆さんが欲しい答えに近づくにはどうしたら良いのでしょう。

これから述べてゆく中で、明確な答えではなくとも、皆さんのヒントになることは少なからず出てくるのではないかと思っています。

(1,199字)

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