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ストーリー01 いのちを与えられたアダムとイブ

アダムとイブは、聖書が描写する最初の人間たちです。人間が本来どんな存在であり、どのような目的と意味をもって生きるべきかを教えるために登場します。

はじめに神が全宇宙を創造しました。天と地を造り、陸と海をわけ、昼には太陽、夜には月と星が地を照らすようになりました。地には緑の木々を植え、陸にも、海にも動物たちが置かれました。世界のすべては調和していて、完全に良いものでした。

さらに、神は造られた良き世界を治めさせるために、最初の人間を造りました。地のちりで体を造り上げ、神の息を鼻から吹き込んでいのちある存在としました。これがアダムです。自然世界の恩恵を受けて生活しながら、それを管理する使命が与えられました。

完成したように思われた世界で、ひとつだけ足りないことがありました。
「人がひとりでいるのはよくない」
神は、人間が単独で生きることをよしとされませんでした。複数で関係を築きながら生き、お互いに協力し合いながら使命を果たすことが望ましいとされたのです。

アダムのパートナーとなる存在を探すために、すべての動物たちが連れてこられました。残念ながら、その中には人間にとってふさわしい助け手を見つけることはできませんでした。

そこで神は、アダムを深く眠らせます。そのからだから一本の骨を取り出し、助け手となる二番目の人間イブを生み出しました。人間は、初めて自分にふさわしい助け手に出会いました。助け、助けられる存在です。お互いに自分と対等の存在、協力し合いながら使命を果たすパートナーです。

さらに、男性であるアダムと女性であるイブは、お互いの肉体関係によって子どもを生むように、生殖機能が与えられました。家族が形成され、それによって子孫が増え、共同体が形成されるためです。

こうして、アダムとイブのストーリーは、神によって与えられたいのち、託された使命、お互いの協力関係、共同体の形成を描き出します。残念ながら、人間は互いに争い、地を治める使命を果たせない歴史を繰り返してきました。しかし、最初の人間のストーリーは、本来与えられた歩みはそうではないのだと戒め、絶えずあるべき姿を教えてくれます。

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中澤信幸「等身大リーダーシップ」コーチ
ほめられると調子に乗って、伸びるタイプです。サポートいただけたら、泣いて喜びます。もっともっとノートを書きます。