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ミヤマ物語
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主人公は透流という名の少年。
いじめで人間不信になり死んでしまおうとしたら
ウンヌに行けと声が聞こえた気がした。
亡くなった父の育った村が「雲濡(うんぬ)村」だとは知らなかったが
不登校の息子にどう接してよいかわからなかった母は
自分自身も不気味だと思っていた屋敷に息子を連れていく。
祖母が亡くなった時、死体が消えたというエピソードさえあるその屋敷。
屋敷の中に異界があるのだ。
雲濡からウンヌにつながっている。
透流はウンヌへ行き、ハギという少年と知り合う。
ハギの母は崖下の泉から汲んだ水を身分の高い者の住む屋敷に届ける仕事をしている。
仕事とは言うが、奴隷のような扱いである。
身分により、着る物の色や布団の所有から食べるものなどまで決められ
ちょっと何か言ったら むち打ちから処刑までの罰を受ける。
ハギの母が汲んだ水に、血が一滴混じってしまい
ハギの母は捕まってしまう。
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ハギと一緒に母を助けた透流は、異界から来た「マノモノ」として
ハギの母を助けるのに協力してくれた警備隊長と共に捕まってしまう。
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助けてくれたのは雲濡の屋敷で透流の面倒を見てくれていた草代さん。
透流たちは、身分社会の頂点に立つ「ミド様」に不当すぎる階級社会を
止めてもらうよう直談判に行く。
そのころハギも最下位の階級の自分の村の村人たちと共に、
ミド様の屋敷に透流の解放とひどすぎる無くすように求めに来る。
最後、不登校の息子を扱いあぐねていた母親が息子のために祈る。
いびつだった生活を長女に指摘され、自分を振り返る。
河合隼雄ではないが、何かが変わる時には、超常現象も起きるのである。
今月は旅行して電車にも乗ったのに全然読書ができていなかった。
ということで小難しい本ではなくてあさのあつこのファンタジーを読んだのだった。一気に読めた。
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