春と風

春と風　と言われたら、最近の風の強さを思う。
花粉とか黄砂とかいろいろ飛んでいそうである。

一番好きな季節は　という問いになんと答えるだろう。
夏はもう暑すぎ
冬の寒さにもだんだん耐えられなくなり
春は、風が強すぎる
最近、縁遠かった花粉症の症状が、少し出てきた。

秋の夕暮れだけは、今でも慕わしいかもしれない。
好きな季節は決められない。
季節の花を思うだけだ。

冬の雪の中を灯油の販売車が走る　というドキュメンタリー番組をやっていた。住み慣れた人には辛くないのかもしれない。
雪国で暮らしたことがない自分にはスキーなどの趣味もなく、
雪国に冬に旅をしたこともない。
雪まつりや流氷やオーロラ、見てみたいものはあったけれど
見ないまま人生を終えるのだろう。

自分が生ぬるい中を生きているのは確かである。
戦火に見舞われない国に住み
冬に好天に恵まれる県で暮らし
５０年前からもうすぐ来る　と言われる地震もまだ来ていない。
幸運は使い果たしてマイナスに振れているかもしれない。

それなのに
風が強いと春に愚痴をこぼしている。