紫の女王
「青の読み手」
「紅の魔女」
「黒の皇子」 に続く、最終巻。
紫の衣装は、女王の正装のようなものだ。
セシルは今回死にかけ、危うく女王の座を奪われかける。
その時に奪う方向で動いた政敵の筆頭が国教会の大司教。
貴族側では王位継承権のあるヘンリだった。
国内の政争に明け暮れているので
国境付近に死霊にされた敵部隊が現れても、
敵国ザスーンの皇子もいるという情報がもたらされても動かない。
動くのは「ルドン派」の修道僧たちだった。
サロモンの生まれ変わりが誰だったのか
サロモンの目的は実際はなんだったのか
意志を持つ「サロモンの書」はどういう目的を持って動いていたのか。
青の読み手に必要なのは、出てきた文章の行間も読まなくてはならない。
分厚さのない本なので、図書館に予約した本が二冊届いたときに
図書館で読もうと思って持っていったら読めてしまった。
さくさくどころかするする読めた。そりゃそうか。250ページ。
「香子 紫式部」は2時間で150ページだった。
そういうことである。